夢みるきのこ
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待ち焦がれていた新譜が出た。『MENHUMA DOR』1945年生まれのガル・コスタの新作である。80年代ブラジルポップスの花形で、私の中では熱帯音楽のもっともお気に入りの歌手であった。 はなやぎが抑えられたその声はいささかもおとろえてはおらず、むしろつややかさを増していた。長生きはするもんだ。今回のアルバムでは各曲ともブラジル・ポップスの男性歌手たちとのデュオとなっており、ひさしぶりにリファインされたサンバの現在に触れることができ、満足である。ページがゆるせば、ぜひ次号の『月のしずく』でも紹介したい。
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