きのこアート仲間の桝井くんから贈られてきたCDは、マジョルカ出身のマルチシンガー・ブイカの"El Ultimo Trago"だったが、これは久々にしびれた。ネットでざっと眺めるとスペイン語を母語とするジプシーだとか。R&Bはもちろんフラメンコ、ジャズ、ロックとそのそれぞれの個性的な音楽の魂の部分をさらりと抉り出して歌い聞かせる天性の歌姫で、このアルバムではキューバ出身のチューチョ・バルデスのピアノがまた素晴らしい。カエターノとのデュエットも入っていてなんとも最高であった。
同時にカエターノのお姉さんのマリア・ベターニャも届けてくれた。去年『月のしずく』で紹介したガル・コスタの最新作と同時期に発売されたことは知っていたが、こちらのほうは買わずにいた。
ガル同様、元気でいてくれてうれしい。80年代にブラジリアン・ミュージックを聴きあさっていた頃のままの声が溢れていてとても懐かしく受け止めた。