[ドラマ]の記事一覧 | 映画は娯楽だ！

ギデオン

ジョン・フォード監督の１９５９年の作品。イギリス、ロンドンの警察官の物語である。呑気なストーリーで、ギャグも古くて笑えない。巨匠ジョン・フォードの作品なので、悪口は書きにくい。

2016.04.15

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波止場

エリア・カザン監督の１９５４年の作品。貧乏な港町で、マーロン・ブランドが暴力団に立ち向かうというストーリーである。アカデミー賞を取ったブランドの演技は立派だが、共演のリー・Ｊ・コッブ、ロッド・スタイガー、カール・マルデンというのも豪華な顔ぶれである。音楽はレナード・バーンスタイン。カザン監督はこのような貧乏なアメリカ社会を描くのが上手だ。彼のベストは「ブルックリン横丁」(1945)だと思うが、この「波止場」も迫力があって見応えがある。★★★★

2016.03.16

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風に立つライオン

三池崇史監督の２０１５年の作品。大沢たかおと萩原聖人がアフリカのケニアで現地人の病人を介護するというストーリーである。現地ロケしているようだが、それ以外は観るところがない。ストーリーも殆どないし、恋愛物語でもない。

2016.02.29

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市民ケーン

オーソン・ウェルズ監督、主演の１９４１年の作品。大金持ちの養子に行った男が、新聞王となるが、結婚生活は不幸な一生で終わるというストーリーである。古い映画で白黒だが、カメラワークが凄い。構図は凝っているし、光と影の使い方も絶えず工夫している。このあたりは、オーソン・ウェルズの得意な所だろう。しかし、ストーリーはあまり面白くない。彼の仕事ぶりや生活をドキュメンタリータッチで描いているが、大した事件もなく刺激がない。「バラのつぼみ」という謎の言葉も中途半端だった。★★★

2016.02.16

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不屈の男　アンブロークン

アンジェリーナ・ジョリー監督の２０１４年の作品。彼女の監督第２作ということだ。実話に基づいた物語らしく、第２次大戦で捕虜となったが、オリンピック選手になった男のストーリーである。見始めてすぐ気付くが、やたらと時間軸を変えているので分かりにくい。少年時代、戦争、オリンピックといった具合に、同じ人物の場面がコロコロと変わるので落ち着かない。これは普通の流れではストーリーがつまらないのを隠すだけで、低級な技術だと思う。監督としてのアンジェリーナ・ジョリーはまだまだだと感じた。

2016.02.08

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黄金のアデーレ　名画の帰還

サイモン・カーティス監督の２０１５年の作品。ヘレン・ミレンは、弁護士ライアン・レイノルズと共に、第２次大戦中にナチスに奪われた絵を取り戻すというストーリーである。「ミケランジェロ・プロジェクト」とストーリーが似ているが、こちらは現代の話である。まず、なぜ今頃、この絵を取り戻そうとしているのか、その価値はどのぐらいなのか、絵は何の絵なのか、など説明が十分ではない。そのため、物語が進んでも、成行きの興味が持てず盛り上がらない。また、主演２人も魅力がないので、私には面白いとは感じなかった。

2016.01.20

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マイ・インターン

ナンシー・マイヤーズ監督の２０１５年の作品。アン・ハサウェイが社長の会社に、ロバート・デ・ニーロが新入社員として入社するというストーリーである。この大スター２人の顔合わせは面白いと思った。しかし、ストーリーがないので映画としては面白くない。ただ、大スターを共演させただけで、何の工夫もしなかった作品だと思った。

2016.01.15

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バンクーバーの朝日

石井裕也監督の２０１４年の作品。１９００年代の初めに、カナダに移住した日本人社会を描いたストーリーである。妻夫木聡、亀梨和也、上地雄輔、宮崎あおい、など、有名な日本人俳優が多数出演している。しかし、ストーリーが殆どなく退屈だ。そして、見どころとなるべきである野球シーンが少なく、何のためにこの映画を作ったのか良く分からなかった。亀梨や上地は野球が上手なので、もっと野球を中心にした作品にしてほしかった。

2016.01.10

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ブリッジ・オブ・スパイ

スティーヴン・スピルバーグ監督の２０１５年の作品。１９５７年のアメリカ、弁護士トム・ハンクスがソ連のスパイとアメリカ人捕虜交換を交渉するというストーリーである。地味な物語だが、２時間１５分の長尺を感じさせない面白さだった。トム・ハンクスは６０歳近いが、それに見合った役柄で良かったと思う。多分、この１０年ぐらいの彼の映画ではベストではないか。スピルバーグもＣＧによるアクションを抑えて、中身のある良い映画を作ったのが嬉しかった。★★★★

2016.01.09

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海街diary

是枝裕和監督の２０１５年の作品。母が異なる４人姉妹が、鎌倉の一軒家で同居するというストーリーである。大した内容はなく、何となく始まって、何となく終わる。刺激的な事件は殆どない。恋愛ドラマもいくつかあるが、すべて中途半端に描いている。しかし、何故か退屈せずに心地良く観れた映画だった。注目の広瀬すずは大変可愛いが、演技はぎこちなかった。その点では、綾瀬はるかは、堂々たる安定感を見せ、この映画を１人で支えた思う。是枝監督の「そして父になる」はとても良い映画だったが、この作品も大変気に入った。★★★★

2015.12.18

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静かなる決闘

黒澤明監督の１９４９年の作品。医師、三船敏郎は手術中にエイズに感染し、悩み苦しむというストーリーである。題名の「決闘」からは武士の戦いをイメージするが、そのようなシーンはない。冒頭の感染の後は、これといった事件がなく退屈な内容だ。黒澤監督の初期の作品で、古さを感じさせる。

2015.12.15

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大統領の料理人

クリスチャン・ヴァンサン監督の２０１２年の作品。フランス大統領の専任料理人になった女性の物語である。恋愛物語も犯罪もない地味なストーリーだが、何故か退屈しない。私には見たこともない料理が次々と登場する。大統領が彼女に言う言葉が素敵だ。「最近、いじめられているな？　私もだ、逆境だよ。だが、逆境だからこそ、私は頑張れる。人生の『トウガラシ』だ、分かるかね？」アメリカやイギリスでは作れない映画だろう。★★★★

2015.08.31

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マイ・ルーム

ジェリー・ザックス監督の１９９６年の作品。メリル・ストリープ、ダイアン・キートン主演のホームドラマである。子役のレオナルド・ディカプリオやロバート・デ・ニーロまで出演し、何とも豪華な出演陣だ。しかし、ストーリーはちっとも面白くない。ピントがボケていて退屈なだけだ。これだけのスターを集めるなら、恋愛映画でも作ってほしかった。

2015.08.27

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マジック・マイク

スティーヴン・ソダーバーグ監督の２０１２年の作品。チャニング・テイタムとマシュー・マコノヒー主演の男性ストリップダンスを描いたストーリーである。ソダーバーグらしいユニークな内容だろう。私の知らない世界を描いているので、その点では興味があり、面白かった。しかし、ストーリーはあまりなく、見どころはそのエロダンスしかない。続編が作られるようだが、私は別に観たいとは思わない。

2015.05.29

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汚れなき悪戯

ラディスラオ・ヴァホダ監督の１９５５年の作品。珍しいスペイン映画である。孤児を１２人の修道者が育てるというストーリーである。白黒の４：３の画面だが、凝縮感があり見応えがある。特に空の雲は大変美しい。ストーリーも悪くはないのだが、中盤からキリスト像が現れ、どう解釈していいか分からなくなる。主題歌「マルセリーノの歌」は美しかった。★★★

2015.04.14

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バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）

アレハンドロ・Ｇ・イニャリトゥ監督の２０１４年の作品。俳優マイケル・キートンとエドワード・ノートンの生活を描いたストーリーである。今年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞を受賞し、傑作とされている。まず気になるのが、ワンカットで何分も繋がっているカメラワークだ。手持ちカメラのようだが手振れはなく、縦横無尽にカメラ位置が動いて、切れずに連続して撮影されている。また、マイケル・キートンが空を飛んで群衆のなかに着地するシーンがあるのだが、違和感が全く感じられず大変見事だ。そういう訳で、撮影技術の視点で見ると、大変ユニークであり驚くべき高級テクニックだと思う。しかし、ストーリーは単なる日常会話を話しているだけなので、全く面白味はない。私は、映画にストーリーを求めるので、私にはつまらない作品だった。

2015.04.13

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ハドソン河のモスコー

ポール・マザースキー監督の１９８４年の作品。ソ連からアメリカに亡命したロビン・ウィリアムズ生活を描いたストーリーである。私には退屈なコメディだった。

2015.04.02

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マージン・コール

Ｊ・Ｃ・チャンダー監督の２０１１年の作品。大手証券会社が倒産しそうになり、その会社の部長ケヴィン・スペイシーが解決策を練るというストーリーである。私は証券とか倒産などに疎く、このストーリーがリアルなのか良く分からないが、大変面白く感じた。特に、ケヴィン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズ、デミ・ムーアなど、演技派俳優が迫力ある演技を見せた。アクションシーンなど無く、会話だけなのだが、大変見応えがあった。地味だが、このような作品をもっと取り上げてほしいものだ。★★★★

2015.03.04

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６才のボクが、大人になるまで

リチャード・リンクレイター監督の２０１４年の作品。２人の少年少女を１２年間撮り続け、その家族の生活を描いた作品である。６歳の子供が少しずつ大きくなり、顔も変わっていく様子は面白い。しかし、他に観るところはなく、ストーリーは退屈で事件も殆どない。このような作品がアカデミー賞６部門にノミネートされたことに、私は理解できない。

2015.03.03

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真夜中のカーボーイ

ジョン・シュレシンジャー監督の１９６９年の作品。田舎のカウボーイ、ジョン・ヴォイトがニューヨークに来て、金持ち女性相手のハスラーとして、金儲けしようとするストーリーである。ジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマンのデコボコ・コンビがユーモアたっぷりで楽しい。また、夢のシーンや、ニューヨークの狂った社会の描き方がなかなか面白い。ジョン・バリーのテーマ曲とニルソンの「うわさの男」も効果的だ。この映画を初めて観たのは学生の時でどこが良いのか分からなかったが、今観ると大変感動した。★★★★

2015.02.27

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東ベルリンから来た女

クリスティアン・ペツォールト監督の２０１２年の作品。1980年夏の東ドイツで、まだベルリンの壁があり、秘密警察に虐待される人々の生活を描いている。主人公の女性は西側に逃亡しようとしたため、突然秘密警察に家宅侵入されることが何回も続く。また、強制労働される少女もいる。なかなか重厚な内容な映画だが、主演２人にはあまり魅力がない。ラストも少し簡単に終わってしまった気がする。しかし、内容のある映画を作ろうとするヨーロッパ映画の意気込みは感じられ、アメリカ映画のような商業映画とは明らかに異なる印象が残る。映画好きの人にはオススメしたい最近の１本である。★★★

2015.02.10

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グランド・ブダペスト・ホテル

ウェス・アンダーソン監督の２０１３年の作品。１９３０年代のグランド・ブダペスト・ホテルで働くレイフ・ファインズは、相続や殺人事件に巻き込まれるというストーリーである。画面は左右対称を意識したカメラワークで、ワイドになったりスタンダードになったりして、凝った作り方だ。カラーは黄色がかっていて、大変美しい。そんな感じで、この作品は画像に見応えがある。出演する俳優もエドワード・ノートン、マチュー・アマルリック、ジュード・ロウなど豪華である。しかし、ストーリーは大変退屈だ。１時間４０分と短いのだが、それでも退屈する。この映画は昨年６月日本で公開され、ＤＶＤになっているが全くヒットしなかったようだ。今年のアカデミー賞の９部門に選ばれ、最多のノミネートらしいが、今年のアカデミー賞も期待できないだろう。

2015.01.20

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マイ・フレンド・フォーエバー

ピーター・ホートン監督の１９９５年の作品。少年ブラッド・レンフローが、エイズ患者ジョセフ・マッゼロと親しくなり、治療薬を探しに旅に出るというストーリーである。気候が良く、広々した風景は、アメリカらしい作品だと思う。２人の自然な友情はとても気持ちが良い。しかし、ラスト近辺は大変悲しい。私はこのような、お涙頂戴映画は好きではないのだが、最後のシーンで感動してしまった。尚、主演のブラッド・レンフローは２５歳で２００８年病死したそうだ。★★★★

2014.12.20

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そして父になる

是枝裕和監督の２０１３年の作品。一流会社に勤め高級マンションに住む福山雅治は、６歳の息子が出産時に入れ替わっていたことを告げられるというストーリーである。エリート社員の彼が、相手の家族と接する内に、自分の生き方についての考えが変わっていくのが面白い。また。先日観た「自転車泥棒」のように、父子の愛情が上手に描かれている。カメラワークとか音楽とか手抜きが感じられ、「永遠の０」のような派手さもない。しかし、大変感動した。観る前はバカにしていたが、とても良い映画だと思う。★★★★

2014.09.10

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自転車泥棒

ヴィットリオ・デ・シーカ監督の１９４８年の作品。貧乏な家族の父親が仕事に必要な自転車を盗まれ、息子と一緒に探すというストーリーである。単純なストーリーだが、戦後のイタリアの貧乏な生活を丁寧に描いている。私は観るのが２度目だが、全く退屈しないのが不思議だった。現代では絶対に作れない映画であり、「ひまわり」(1970)と並ぶ彼のベストの作品だろう。★★★★

2014.09.08

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最強のふたり

エリック・トレダノ監督の２０１１年のフランス映画。全身麻痺の大金持ちの主人が、黒人ヘルパーを雇うというストーリーである。このようなガラの悪い黒人を採用する理由もないし、２人で危険な運転をするのも変だ。感動物語ということらしいが、私にはわざとらしい流れが気に入らなかった。

2014.09.04

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ブルース・リーの生と死

ウー・シン監督の１９７３年の作品。ブルース・リーの葬式やデビュー前のフィルムを紹介したドキュメンタリーである。特に面白いことはないが、彼の映画のアクションシーンが映されると、やはりすごい武道家だったなあと感じ、またかれの作品を見たい気分になる。また、タスト近辺で葬儀に参列したマックイーンの姿をみることができる。彼がジージャン姿で参列したのが、興味があった。★★★

2014.08.12

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青春デンデケデケデケ

大林宣彦監督の１９９２年の作品。高校生の主人公がベンチャーズにあこがれてロックバンドを作るというストーリーである。大林宣彦監督なので、何かユニークな作風を期待したが、この映画にはそういうものは感じられない。なんとなく若者を描いているだけで、ストーリーも淡泊に感じる。

2014.07.11

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モダン・タイムス

チャールズ・チャップリンの１９３６年の作品。工場の機械化、映画のトーキー化に対する諷刺を込めて描いた映画である。昔観た時はもっと面白かったような記憶があるが、私は今回はただ退屈に感じた。「街の灯」では感動したので、やはり差があるのだと思う。良かったことは、名曲「スマイル」が聴けるのと、ポーレット・ゴダードが大変美しいことぐらいだろう。

2014.05.09

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ルーズヴェルト・ゲーム

長い連休が終わって今日から仕事です。伯父が亡くなり、慣れない首都高を２日ドライブし、忙しい連休となりました。さて、「ルーズヴェルト・ゲーム」です。半沢直樹シリーズの池井戸潤・原作ということで期待したのですが、いかにも２流ドラマと言った感じです。マンガっぽくて、わざとらしい演技がいやらしく、１話ごとに問題解決というのも簡単な結末です。おまけに野球も絡んできて話が複雑になり、登場人物も多い。特に檀れいと江口洋介は殆ど意味のない役柄だと思います。そんな２流ドラマですが、他に別に好きなドラマもないので、もう少し見続けようと思います。★★★

2014.05.07

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小間使の日記

ルイス・ブニュエル監督の１９６３年の作品。パリに住んでいたジャンヌ・モローが、田舎町の小間使いの仕事をするというストーリーである。美しいジャンヌ・モローが、変人だらけの大きな家で働くという内容だが、大きな事件など起きないので平凡な進行である。ブニュエル監督の作品は、「皆殺しの天使」 (1962)など、予想外の展開が驚くのだが、この作品は単なる生活ドラマであって魅力がない。ジャンヌ・モローのファンには、いいかもしれない映画である。

2014.04.04

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ボディ・アンド・ソウル

ロバート・ロッセン監督の１９４７年の作品。ボクサー、ジョン・ガーフィールドが暴力団から八百長試合を頼まれるというストーリーである。内容は当時の生活ドラマといった感じである。だから、犯罪ドラマでも恋愛ドラマでもなく、中途半端な感じがする。また、登場人物が多すぎて整理しきれず、仕方なく交通事故などで死ぬのも不自然だ。ヒロインも２人いて、どっちつかずである。見どころはボクシングシーンのはずだが、ガーフィールドのボクシングは下手くそで、フットワークやパンチは素人に見える。しかし、ラストのガーフィールドは男らしく振舞い、気持ちよく感動したので、観て良かったと思う。★★★

2014.04.03

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独裁者

チャールズ・チャップリンの１９４０年の作品。ヒットラーを皮肉ったストーリーである。この映画はトーキーであり、普通の映画とあまり変わらない。上映時間も２時間を超え、ギャグもあまり面白くないので苦痛である。ただ、地球儀、ハンガリー舞曲、そしてラストの演説は名シーンなので必見だろう。彼の妻、ポーレット・ゴダードが共演した。★★★

2014.03.25

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キッド

１９２１年のチャールズ・チャップリンの作品。チャップリンが捨て子を育てるというストーリーである。当時の映画技術の理由か、フィルムが早回しで作られているので、違和感がある。しかし、ユーモアのセンスは抜群で、楽しく観ることができるだろう。９２分と短く、ラストの夢のシーンは蛇足のような気がした。しかし、１９２１年の映画としては素晴らしいと思う。★★★

2014.03.13

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それでも夜は明ける

スティーヴ・マックィーン監督の２０１３年の作品。この監督の名前は何とかならないのか。例えば、石原裕次郎と新人役者が名乗るのは、タブーだと思う。ニューヨークで生活していた黒人キウェテル・イジョフォーが、南部へ奴隷として誘拐されるというストーリーである。映画のほぼ全編が黒人奴隷の虐待なので、観ていて気分が悪い。しかし、途中で退屈しないのは、映画としてしっかり作られているからだろう。この作品が、今年のアカデミー最優秀作品賞を取った。私は決して好きな作品ではないが、他に良いものがないので納得はできる。それほど、最近は観たい映画が少なくなったということである。★★★

2014.03.10

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ネブラスカ　ふたつの心をつなぐ旅

アレクサンダー・ペイン監督の２０１３年の作品。ブルース・ダーンとウィル・フォーテの親子が、モンタナからネブラスカまでスバルで２日間旅をするというストーリーである。アカデミー賞６部門にノミネートされたが、最優秀賞は１つも取れなかった。白黒のワイド画面に、アメリカ中部の田舎町を描いている。大きな事件はなく、穏やかな作品だが退屈はしない。ラストで、ブルース・ダーンが得意げにトラックを運転するシーンには感動した。しかし、どちらかといえば、中高年が観る映画だろう。★★★

2014.03.04

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ダラス・バイヤーズクラブ

ジャン＝マルク・ヴァレ監督の２０１３年の作品。１９８０年代のアメリカで、マシュー・マコノヒーはエイズにかかり、認可されてない薬を求めるというストーリーである。「リンカーン弁護士」でカッコ良かったマシュー・マコノヒーが２０キロ減量し、汚れ役を演じたのが面白い。下品なセックスシーンやゲイが登場するので、気持のいい映画ではない。しかし、何故か途中で退屈はしない。また、金儲けのために始めたことが、途中からエイズ患者を助けるようになるのは感動する。特にラスト・シーンはすがすがしい。この下品な映画がアカデミー賞６部門にノミネートされているが、最優秀賞をいくつ取れるか楽しみだ。★★★

2014.02.25

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ウルフ・オブ・ウォールストリート

マーティン・スコセッシ監督の２０１３年の作品。レオナルド・ディカプリオは株の売買で大儲けし、大金持ちになるというストーリーである。彼が成功する過程はあまり描かれず、大部分はセックスや麻薬で遊ぶ様子である。これは、殆どストーリーがなく、馬鹿らしくて退屈してしまう。このような映画がアカデミー賞５部門にノミネートされているのは気に入らない。

2014.02.05

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山猫

ルキーノ・ヴィスコンティ監督の１９６３年の作品。1860年代のイタリア貴族を描いた映画である。バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ主演であり、ニーノ・ロータのオーケストラがバックで流れ、美しい映像を堪能できる。まさに完全な映画というのは、この作品のことを言うのだろう。しかし、私には退屈だった。完璧すぎてストーリーに興味が湧かない。観るのは２度目だと思うが、今回も途中で止めてしまった。

2014.01.09

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アトランティスのこころ

スコット・ヒックス監督の２００１年の作品。スティーヴン・キング原作で、田舎でアンソニー・ホプキンスと子供たちが交流するというストーリーである。ホプキンスは子供にやさしく、好感を持てる老人を演じている。彼は暴力団に追われているようで、何度か暴力的なシーンがあり、なかなか興味のある展開である。しかし、終わってみると、すべて中途半端でシックリこない。良いムードの作品だと思ったが何も解決しないので、後味が悪い。

2013.12.10

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４２～世界を変えた男～

ブライアン・ヘルゲランド監督の２０１３年の作品。1945年、ドジャースのＧＭハリソン・フォードが黒人選手チャドウィック・ボーズマン（ジャッキー・ロビンソン）を起用するというストーリーである。アメリカの良い時代のムードを味わえる映画で、撮影は美しい。だが内容は退屈だ。野球シーンは迫力がないし、人種差別のテーマもありきたりに感じる。見どころはハリソン・フォードが出演していることぐらいだろう。これなら、楽天ｖｓ巨人を見る方がずっと感動する。

2013.11.05

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マーガレット・サッチャー　鉄の女の涙

フィリダ・ロイド監督の２０１１年の作品。メリル・ストリープがアカデミー主演女優賞を獲得した伝記ドラマである。若い時のサッチャーは別の女優が演じたが、中年と老年時はメリル・ストリープが演じた。アカデミー賞を得たのは、そのメーキャップが上手だったからであろう。しかし、それ以外は、あまり見所はないと思う。フォークランド戦争は実写も交えて、なかなか迫力があった。「鉄の女」の決断は見ごたえがある。しかし、その他は個人生活の話が多く、私は退屈だった。亡くなった夫の亡霊が何度も登場するのも、面白いとは感じない。サッチャー自身は今年の４月８日、満87歳で亡くなったそうだ。

2013.10.09

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半沢直樹

ＴＢＳの連続ドラマである。視聴率は３０％近いらしい。堺雅人が銀行の課長を演じ、支店長の悪巧みに巻き込まれるというストーリーである。マンガのようなストーリーなので、銀行の内部を知っている人は呆れるかと思う。私はその辺は疎いので、楽しんで観る事ができる。また、主演の堺雅人の大げさな演技が面白い。彼にぴったりの役柄だろう。上戸彩などの共演者たちも豪華だ。少し前に「家政婦のミタ」が話題なったが、私はこちらの方が好みである。久しぶりにＴＶドラマを観ることになった。★★★

2013.08.23

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我らの生活

ダニエレ・ルケッティ監督の２０１０年の作品。カンヌ国際映画祭で男優賞を主演のエリオ・ジェルマーノが受賞しているそうだ。妻を亡くした男が３人の子供を育てながら、建設現場の責任者として働くというストーリーである。新作のイタリア映画は大変久しぶりなので、新鮮な印象を受けた。ルーマニアの不法労働者を集めてビルを建てるというのが興味がある。１番印象に残ったのは、葬式で歌謡曲のような歌を皆で合唱するシーンだ。そのように、いくつかの場面でイタリアらしい雰囲気を味わえるのは良いと思う。ただ、ストーリーはそれほど面白くない。リアルに描いているため、しみじみとイタリアの生活が伝わってくるので、その辺は見る価値があると思う。★★★

2013.07.16

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靴をなくした天使

スティーヴン・フリアーズ監督の１９９２年の作品。貧乏なペテン師ダスティン・ホフマンが飛行機事故の怪我人を救出したが、その手柄を友達のアンディ・ガルシアが奪ってしまうというストーリーである。たまたまドライブしていたホフマンの目の前に飛行機が不時着するというのも、不自然なストーリーだろう。まあ、コメディなので、それはいいのかもしれない。しかし、この２大スターがこんな格好悪い役柄を良く演じたものだ。なかなかこのようなことはできないだろう。私はこの２人が好きだし、大変珍しい作品ということで、大いに楽しむことができた。★★★★

2013.07.11

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フィツカラルド

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の１９８２年の作品。１９世紀末、資産家クラウス・キンスキーがアマゾンの奥地の河を船旅するというストーリーである。ヘルツォークとキンスキーのコンビは「アギーレ／神の怒り」(1972)で同様なストーリーの作品を作っている。時代背景は違うが、最も異なるのはキンスキーが普通の性格という設定である。「アギーレ／神の怒り」では彼が狂人だったので面白かったが、この作品ではアマゾンの風景しか観るところがない。それだけでは映画は面白くならなかったと思う。

2013.07.09

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任侠ヘルパー

西谷弘監督の２０１２年の作品。「任侠ヘルパー」(2009)ＴＶドラマの劇場映画である。草なぎ剛がヤクザでヘルパーの仕事をするというのは、ＴＶドラマと似ているが、ストーリーは全く異なる.内容はシビアで殴り合いで血が出たりして気分が悪い。また、ＴＶシリーズで感じられたユーモアなどは全くない。私はＴＶシリーズは大変気に入っていたのだが、この劇場版は全く見当違いの作品になってしまった。これなら、ＴＶで続編を作ってほしかった。

2013.07.08

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カンパニー・メン

ジョン・ウェルズ監督の２０１０年の作品。ベン・アフレックは大企業に勤める金持ちサラリーマンだが、不況のためリストラされるというストーリーである。３年前の映画だが、この映画については全く知らず、話題にもならなかった気がする。しかし、サラリーマンの私には大変興味あるテーマだった。男は仕事が無いと大変ミジメである。共演もトミー・リー・ジョーンズ、ケヴィン・コスナー、クリス・クーパーと豪華であり、それぞれが持ち味を生かして好演しているのが嬉しい。最近、派手なアクション映画ばかり観ていたので、このような生活ドラマがとても気持ち良く感じた。★★★

2013.06.24

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世界最速のインディアン

ロジャー・ドナルドソン監督の２００５年の作品。アンソニー・ホプキンスが高速バイクを製作し、世界最速の記録を出すというストーリーである。彼はハンニバル・シリーズで残忍な殺し屋を上手に演じ、その印象が大きいのだが、この作品ではやさしい老人を見事に演じている。私は殺し屋よりも今回の役柄の方が好きで、彼の演技が達者なことを納得できるだろう。しかし、ストーリーはあまりにも旨く行きすぎだ。老人が１人で高性能バイクを組み立て、３００キロ以上の高速を運転して優勝するというのはピンと来ない。だから大変退屈な物語である。実話ということなら、もっとリアルなストーリーを感じられる内容であるべきだと思う。

2013.06.18

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わが街

ローレンス・カスダン監督の１９９１年の作品。ロサンゼルスに住む６人の人々の日常の小さな事件を描いた作品である。殺人事件など無いので、内容は地味で刺激が少ない。同様な映画では「スモーク」(1995)を思い出すが、「スモーク」の方が高級感がある。少し物足りない気はするが、まあまあ面白い。このような映画は身近な内容なので、自分の生活を考えるきっかけになるかもしれない。★★★

2013.05.28

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