日の名残り
ジェームズ・アイヴォリー監督の1993年の作品。カズオ・イシグロ原作で、先日彼がノーベル賞を取ったため、現在DVDはベストセラー1位になっている。第2次大戦前のイギリスで、ヨーロッパ大国の重要な会議が貴族の屋敷で行われる。そこで召使いとして働く アンソニー・ホプキンス と エマ・トンプソンの物語である。大きな事件などはないのだが、重厚な演出でサスペンスを感じる展開となる。主演2人の恋の行方も見どころだった。ただ、知的で美しい トンプソンが、愚直で冴えないホプキンスを好きになるのは不自然に感じた。「スーパーマン」のクリストファー・リーヴやヒュー・グラントが脇役で出演しているのも贅沢だった。★★★★