|
テーマ:「いじめ」を考える(14)
カテゴリ:いじめ
「はじめに...(2)」より続き
6年生は卒業まで、様々な行事が続きます。 約束していた校長からの経過報告もなく、憤慨していましたが、長男の個人面談であらためて担任と話をしました。 一応校長はA君への個人指導を続けていること、時々クラスを見回りにくること(来てるときはおとなしいそうです。)、そして少しだけA君もおとなしくしていることなど聞きました。 相変わらずの暴言ですが、先に済ませていたA君親との面談で、担任は初めて言われ続けている暴言を伝え、毎日我慢しつづけている胸の内をぶちまけたと話してくれました。 その言葉の強烈さに、さすがA君親も驚いていたようです。 もっと早くぶちまければよかったのにと思うのですが、昔かたぎの教師としてのプライドが許さなかったのかもしれません。また、言わせてしまうことを自分の力不足と感じていた風もあります。 すっきりしたせいか、1学期より幾分は血色もよく「ご心配には及びません。子供たちも私も大丈夫」と答えてくれました。 長男へのA君はと言えば、A君の方から長男にすりよってきているようで、仲良くしているようだとのこと。 頭の切れるA君のこと、今更ながら、長男を敵に回すと面倒であることに気づいたのかもしれません。 心配だった修学旅行も無事終えました。 長男のクラスには、校長が補助につき、A君も嘘のように良い子だったそうです。 卒業まで、あと数ヶ月。 小学校はそこで終わりですが、学区が同じである以上、順当に行けば、同じ中学校となります。 周囲の子供たちには、卒業が終わりではないのです。 A君自身が変わらなければ、そして周囲の子供たち自身が変わらなければ、この問題は終わらないでしょう。 中学生になったからと言って、人間が劇的に変わることなどあるのでしょうか? 大きな不安を残したまま、卒業に向けて、日々を送る毎日です。 長男の問題は、「いじめ」といっても、問題児A君が主な原因です。 時として、同調する子供たちにより集団VS個になりますが、首謀者が特定でき、きちんと子供たちに話を聞けば、本質が簡単に見えてくる、比較的掌握しやすい「いじめ」です。 それとは別に、クラスの中には、A君への対応を見て、学校や親たちを甘くみた女子の陰湿ないじめもあるようです。 彼らは平気で嘘をつき、自分でないと皆の前で泣き、演技までします。 いじめの対象になって、毎日家で泣いている子のことを知り、関係している友人に助けてあげて欲しいと話をすると、翌日長男は首謀者の女子に「あんたの母さん、変な噂流してるんだって。」と脅しをかけられました。 A君で、もまれている長男は「うちの母さん、嘘は言わないよ。おまえこそホントにやってんだろ!」と言い返したそうですが。 そういういじめは、外から見えません。 対象となって泣いている女の子も、毎日帰ってくるなり、自分の部屋で布団をかぶって泣き続け、出てこないのを心配して、親が何とか事情を聞きだし、周囲の友達に話しを確認し、事実がわかったのです。 子供の変化を見逃さず、必要なときは強引にでも話を聞く。 さらに、事実かどうか、周囲の子供たちに事情を聞く。 そうやって必ず検証をし、事実を押さえてから、子供のために戦う。 面倒でも、今の親はそうして進んでいかねばならないと、私は経験から学びました。 そして、いじめを受けた経験も、いつかは子供の成長の糧にするため、親子の垣根を越えて、人間として、互いに協力して戦おうと思っています。 それが、良いのか悪いのかはわかりませんが、A君とのことで長男と私の間には確かな信頼が培われていることは間違いありません。 これからの反抗期、親子で戦うこともあるでしょうが、今はただ親としての責任を果たすことを長男に見せ、信頼を勝ち取っておこうと思います。 この先、またA君が大きな問題が起こしたら、どう対応するか? どんな方法があるのか? まだまだ、わからないこと、不安なことばかりです。 でも、どんなにうんざりしても、子供を守る気持ちや戦う気持ちを失わずにいたいと思います。 時折、弱気になる自分を励ますために、今までの経過を、こうしてブログに記しました。 同じような悩みを持っている方や、考えを分かち合える方と、励ましあい知恵を出し合えたら、嬉しいと思っています。 大変、長々とした「はじめに」となってしまいました。 お付き合い頂きまして、有難うございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[いじめ] カテゴリの最新記事
|