いじめ関連書籍 #3 「暴力から身をまもる本」
子供向けの本です。暴力について本質について話や、様々なケースでの対応を読者に選ばせ、その結果を説明しています。全てヨミガナがふってあるので、低学年でも読むことができます。親といっしょに、読みながら、色々考えて欲しい本です。(書籍紹介の最後に、本文の抜粋を紹介しました。ご参考下さい。)暴力から身をまもる本 Vivre ensemble著者:ローラ・ジャフェ /ロール・サン・マルク 出版社:晶文社 サイズ:全集・双書/50p発行年月:2001年09月 <内容>兄弟げんかや、上級生のいじめ、大人からいやなことをされるなど、実際に暴力にあったらどうすればよいのか。身をまもるための具体的な方法をやさしく解説。子どもが安全な生活を営むために必要な、よりよい対処のしかたと、加害者にならないための心構えが、イラストと「おはなし」「しらべてみよう」「やってみよう」の3ステップで楽しく無理なく身につく。 暴力はいけない、と言うのは簡単だけど、怒りは人間にとって自然な感情でもある。暴力に頼らず怒りをおさめる具体的方法や、暴力を振るわれたらどうやって身を守ればよいかを詳しく解説。 <著者略歴> ジャフェ,L.フランスの歴史ある教育出版社バイヤールの編集者。自立した子どもになるためのガイドブック「vivre ensemble(一緒に生きる)」シリーズはフランスで大好評をもってむかえられたサン=マルク,L.フランスの歴史ある教育出版社バイヤールの編集者。自立した子どもになるためのガイドブック「vivre ensemble(一緒に生きる)」シリーズはフランスで大好評をもってむかえられた永田 千奈1967年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業後渡仏。フランス国立東洋文化研究所修士課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 以下 本文抜粋やってみよう1「あなたならどうする?」絵の子供も気持ちになってみよう。もし、あなただったら、どうするか、次のページからえらんでごらん。クラスのみんなとサッカーをしていたら、ボールのとりあいで、足をひっかけられた。あなたなら、どうする?あなたなら、どうする?1こうなったら、もうサッカーなんでやめる。2たちあがって、相手の足をけりかえす。3相手ととっくみあいの大げんかをする。ぼくをおこらせるとどうなるか、見てろよ!4まわりのみんなにはなして、足をひっかけて子をゲームから、はずす。5なにもなかったかのようにゲームをつづける。 足をひっかけるのもゲームのうちさ。6いじめっ子がこわいからなにもしない。 いつも、こうなんだ。かといっていいかえすこともできないし。あなたのこたえをえらんだら、つぎのページをよんでみよう。えらんだこたえで、こうなるかもしれない1ころんでいたかったのならば、サッカーをつづける気がなくなってもむりないね。 でも、もしおこっていることを見せたくてそうしたなら、自分のほうがそんしちゃうよ。 それもへんだよね。2しかえししたくなる気持ちはわかるよ。でも、相手も、さらにやりかえしてくるかもしれない。 しかえしのしかえしにしかえしして...きりがなくなっちゃうね。3あなたはけんかがすきだし、強いもが勝つのはとうぜんだと思っているね。 でも、そんなふうにしていたら、自分もいたい目にあうかもしれないし、相手のこともきずつけ てしまうかもしれないね。4足をひっかけるのは、反則だ。レッドカードで退場になってもあたりまえだね。 でも、イエローカードでもじゅうぶんかもしれない。注意するだけですむこともあるよ。5なるほど。足をひっかけるのもゲームのうちなのか。 それなら、サッカーより空手をやってみるといいよ。 相手も自分もきずつけずにたたかう方法がまなべるかもしれない。6わざといたいめにあわせるなんて、こわい相手だね。また、おなじことをされるかもしれない。 でも、びくびくしながら、やられっぱなしでいるよりも、相手にきちんといやだといったほうが いい。そうしないと、相手になめられるよ。