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2006年11月07日
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カテゴリ:いじめ
連日のいじめ自殺報道で、自殺の連鎖が続きます。
深刻な報道や有識者の討論番組の傍ら、TVは今日も「いじめ」に「いじり」面白おかしいバラエティを垂れ流します。

いじめの深刻化と簡単に結びつけるのは、強引かもしれませんが、「死ねばいいのに!」
こんな悪口は、ほんの10年前は日常生活で聞いたことがありませんでした。
漫才ブームの頃のビートたけしさんのブラックユーモア。
面白かったです。笑いました。
でも、それは幼い子供にはわからないような、ちゃんと理由のある大人の笑い。
(コマネチやたけちゃんマンは違いますよ~。)


ダウンタウンさんからでしょうか、究極の悪口として「死ねばいいのに!」
最初に、聞いたときは驚きました。
でも、最初は話の流れで、理由があって出てくる言葉だったように記憶しています。
しかし、今ではトーク番組のゲストにも、会話のアクセントとして日常的に使われています。


うちでは、夜の9時ともなれば子供たちは寝始めますが、普通は夜9時10時、遅い子だと大人同様、深夜までTVを見ている子供も沢山います。
子供が見るTVは、何もゴールデンタイムだけではないのです。

それは、もちろん親の責任。
見ていたところで、あれはTVの中「虚構の世界」、現実との違いを親がきちんと教えれば良いのです。しかし、小さな子供に深夜までTVをいっしょに見せている親に、それを求めることはできるでしょうか?

仲間内でじゃれあい、「いじり」笑いをとる、感性が古いと言われればそれまでなのですが、大人が見ても笑えないものも沢山あります。
折々に「死ねばいいのに!」
私など胸糞が悪くなります(失礼)

子供の頃、生き死は冗談にも使ってはならないと教えられたせいでしょうか?
人間の尊厳そのものを全否定する悪口には、強い抵抗を覚えます。
「お前の母さん、で~べ~そ!」
今では懐かしい悪口、なんと可愛らしいことでしょう。
「お前の母さんことそ、で~べ~そ!」
「なんだと~!」
思えば、実にのどかな喧嘩です。(言われてるお母さんはたまりませんが...)


今は違います。
「死ね!」
「おまえなんか、いなきゃいいのに!」
全否定です。言い返す余地もありません。


学校や親、行政へ「いじめ対策」を語る前に、TVにはTVの出来ることをきちんとやって欲しいものです。
きっとこの「いじめ」や「いじり」を容認する子供たちの「空気」を変えることは、学校や親にはできません。
今こそ、TVの社会的責任を果たして欲しい、そう切望します。

ここまで「いじめ」を面白がる空気を、世の中に蔓延させた人気者たちには、ぜひ「いじめ」をやっつける「いじめバスターズ」になり、先頭にたってそんな空気を駆逐して欲しいのです。
様々な才能を持つ人材を擁したTV業界なら、それすら面白いTV番組として制作できるはずです。

「死ねばいいのに!」と簡単に口にするタレントたちも、人の親。
自分の子供がそのような言葉を投げつけられ、消耗し、自殺に追い込まれるとしたら?
どうするつもりなのでしょう。

TVや彼らが変わるだけで、その社会的影響は計り知れないと思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか?





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最終更新日  2006年11月07日 13時58分19秒
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