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November 24, 2006
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カテゴリ:外国のこと



日本では、エレベーターに「閉」ボタンがありますよね。

確かイギリスのエレベーターには、

「閉」ボタンがなかったような気がするのです。




日本だと、とにかく早く目的の場所に行きたい一心で、

乗り込んだらすぐに「閉」ボタンを押す傾向がありますよね。


私も最初、イギリスに行ったときは「閉」ボタンがないのに

驚きました。


でも、よく考えてみると、 「閉」ボタンを押さなくても、

扉が閉まるまでの間ってほんの2、3秒なんですよね。


前にもお話しましたが、イギリスでは車の運転なども

譲り合いの精神が身についているので、

まさに「お先にどうぞ」「ありがとう」の世界。


黄色信号になったら、すぐ止まります。

「黄色は進め」の日本とはかなり違いました。

(私だけだったりして^^;)


そういうお国柄だからこそ、

なぜ急いでエレベーターのドアを閉める必要があるんだ、

ということなんでしょう。


今まで、ちょっとでも早く先に進もうとばかりしていた自分が

恥ずかしくなったものでした。




イギリスでは、同じエレベーターに乗り合わせたときには、

視線を交わしてにっこり微笑みながら会釈をします。

(イギリスに限らず欧米はそうなのかも)


道で見知らぬ人とすれ違うときもそう。

見知らぬ人とも必ずと言っていいほど、視線を合わせ会釈。


帰国したとき、しばらくは、イギリスにいたときの癖で、

人とすれ違ったら見知らぬ人でも

にっこり微笑んで会釈していたのですが、

日本でやってると、だたの間抜け(笑)


一人でニコニコしている変な人って感じなのです。



たとえば、エレベーターに乗り降りするときに、

最後まで「開」ボタンを押して、みんなが降りるのを待ってから、

自分が降りる人がいるとします。


するとみんな、視線を交わして目で「ありがとう」を言うのです。

そして、「どういたしまして」の代わりにウィンクしたりする。


そのウィンクにはやられてしまいますね~。

どうってことないイギリス人のおっさんでも、

3割増くらいにかっこよく見えたりして^^


このウィンクで会話するのだけは、

なかなか日本人には真似できない芸当ですね。


日本人がやったら、

ただのキザな人か、顔面神経痛と思われるのがオチ。 笑


日本人である私は、

ウィンクされるのに慣れていないので、

ウィンクされただけで、テンションあがってましたね~~(笑)


エレベーターの話にもどり。


日本で、とあるデパートのエレベーターでの出来事。

エレベーターが閉まろうとしているところに、

ベビーカーにお子さんを乗せたご夫婦が乗り込もうと

急いでやってきました。


すると、すでに乗っていた、高校生くらいの女の子2人が、

「信じらんない、

ベビーカーでまだ乗ってこようとしてるよ~、

閉めちゃおっか。」

と言ったのです。


わたしは耳を疑いました。

だって、べビーカーが十分乗れるスペースが

まだあったのにも関わらず、そのせりふです。


本来、エレベーターと言うのは、

ベビーカーや車椅子など

階段やエスカレーターを使えない人たちが

優先して使うべきですよね。



そのせりふを聞いて、なんだかとても悲しくなりました。


エレベーターの「閉」ボタンは、そんな日本を象徴してるのかな。

もちろん、親切な人もたくさんいらっしゃいますが。


エレベーターと聞くと思い出す

ちょっと悲しいエピソードでした。


ちょっとしたことですが、

ほかの人が降りている間、

エレベーターの「開」ボタンを押していてあげられる

心の余裕がほしいと思う今日この頃でした。






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最終更新日  November 25, 2006 07:57:05 PM
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