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まいかのあーだこーだ

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2019.03.30
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第1シリーズのことも知らず、
しかも、途中から見始めたもんだから、
まさか一話ごとに過去へ遡っていく展開だとも知らず、

そのうちに「なんか変だなー」と思いはじめて、

おのずからネット配信のほうへ誘導され、
結局、また第1話から見直していくはめになった。

まあ、
それが制作者側の狙いでもあるんだろうけど。



残された手紙や音声や映像を手掛かりにして、
過去へと遡っていくスタイルの物語はよくあるけれど、

こんなふうに、
物語としての「落としどころ」をまったくもってないドラマも珍しい。
視聴者は、いってみれば結末のない世界に放り投げられる。

それぞれのエピソードは、
何気ない日常から切り取った一話完結的なもので、
その意味では、
(たわいがなさすぎるとはいえ)
まあ、どこから見始めても問題のないドラマです。

しかし、
わたしのように、最後になって第1話を見るというのは、
ほんとうに主人公と同じところへ放り投げられるようで、
あまりにも辛い。

やはり、これは、
第一話から順を追って観ていくべき作品だろうと思います。

何をもって物語の「結末」とするかは宙づりなのだけれど、
なぜか順序どおりに最後まで見ると、
じんわりとした幸福に包まれるという、ちょっと不思議な作品でした。



以下に、
第一話のパソコンに残されていた原稿をメモしておきます。


 パソコンの近くに飲み物は置くなと怒鳴り、
 決して触れるな、ときつく言った。

 私はけっして恋愛が上手なほうではなかった。
 「好き」といったのは初めて抱いた時だけで、
 それも嘘のような、
 互いに「お試し」と呼んでいて・・・

 私の書いた小説に嫉妬されたものである。
 「やれ、この女とはこんなところに遊びに行ったくせに、
 私はあんなところにしか連れて行かないじゃないの」と・・・

 「お前のことと同じくらい好きな友人が、お前のことを好きになってしまった」
 と言われた。

 プロポーズも格好がつかないままだった。
 結果よかったものの、喧嘩のいきおいで始まり・・・

 口をうるさく挟んでくる。
 ろくに本を読まない癖に。
 私の書いた本しか読まなかったといえば、良い女のように聞こえるか・・・



そして、主人公が書き加えた文章。


 本当にいなくなってしまったのだと。

 あなたの真似をすることで、
 あなたのいなくなったことがようやく分かった気がします。
 あなたがいなくなっても、世界に明日が来る。
 明日が来る。 私は・・・






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最終更新日  2024.06.20 17:10:47
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