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まいかのあーだこーだ

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2024.10.14
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缶酎ハイプシュッ車窓に鰯雲 千筋なる月光伸びて珊瑚礁 単線のカーブに耐える月見酒 郷の駅コーヒー香る星月夜 タラップを降りてバスまで歩く秋 車窓のぬるいお茶行けない二学期 秋雨の車窓の富士に乾杯す
10月10日のプレバト俳句。
お題は「乗り物のドリンク」。



ホフディラン小宮山。
缶酎ハイプシュッ 車窓に鰯雲


初登場ながら、
句またがりで1位を取るとはなかなかです。

手元の動きから、
車窓の空へ視線を移動させて、
車内にいながらも屋外の爽快さを想像してる。

それが酎ハイの爽快感に重なっていくのでしょうね。



山崎怜奈。
さとの駅 コーヒー香る星月夜
星月夜 コーヒー香る郷の駅
(添削後)

俳句の形としては出来てます。

ただ、作者の話によれば、
コーヒーを手元に持ってる場面らしいので、
あまり描写が正確とは言えません。

原句は「駅前にコーヒーショップがある」ように見えるし、
添削句は「構内にコーヒーショップがある」ように見える。

中八にはなるけど、
郷の駅 コーヒー片手に星月夜

と書くほうが描写としては正確です。



知花くらら。
千筋ちすじなる月光伸びて珊瑚礁
千筋なる月光 珊瑚礁しづか
(添削後)

季語は「月光」で秋。
「伸びない筋があったら持ってこい!」
ってことで重複表現を添削されました。

なお、接続助詞の「て」は、
「月光が伸びて珊瑚礁(を照らす)」の省略とも、
「月光が伸びて珊瑚礁(になる)」の省略とも解釈できる。
後者の場合は幻想句になります。

添削については、
月光の千筋 静かな珊瑚礁

とシンプルに書くほうが明瞭だと思います。

※ちなみに、海中動物の「珊瑚」「珊瑚礁」は季語ではありません。一方で、陸上植物の「珊瑚(珊瑚樹)」は秋の季語。「玉珊瑚(冬珊瑚)」や「珊瑚草(厚岸草)」は冬の季語です。



市川紗椰。
単線のカーブに耐える月見酒
月の単線 卓に傾くワンカップ
(添削後)

静岡の岳南鉄道を詠んだとのこと。
作者自身がカーブに耐えてる…と解釈するなら、
なかなか面白い句だと思います。

しかし、本人いわく、
「月見酒がカーブに耐えている」
という擬人化のつもりだったらしい。

そもそも「月見酒」は、
酒そのものを指すのではなく、
月を見ながら酒を飲む行為を指すわけだから、
擬人化できない名詞だと思います。

添削句のほうは、
擬人化を排して写生句にしてますが、
作者によれば「岳南鉄道に卓はない」とのこと(笑)。

たとえば、
月の単線 零れんばかりカップ酒

のようにも書けますし、
作者のセリフのなかで擬人化し、
月の単線 カーブに耐えよカップ酒

と書いてもいいかなと思う。




フジモン。
タラップを降りてバスまで歩く秋


読んだだけでは何のタラップか分からず、
「バスのタラップを降りて、また次のバスまで歩くの??」
…と混乱しました。

作者の話によれば、
飛行機のタラップを降りてからランプバスに乗るまでの、
外気に触れるわずかな時間を切り取ったらしい。

でも、
わたしにはそういう経験がないし、
一般的に考えても共感性の低い句だと思う。
もちろん「船のタラップ」「ビルのタラップ」などの誤読もありえる。



犬山紙子。
車窓のぬるいお茶 行けない二学期
行けない二学期 車窓のぬるいお茶
(添削後)
行けない二学期 水筒のぬるいお茶(添削後)

これも意味が分かりませんでした。

最近の小学生は、
遠足のときだけじゃなく、
普段から水筒に冷水や冷茶を入れて登校するらしい。
そして、都市部の子供は、
電車やバス(あるいは自家用車)で通学するわけね。

しかし、
わたしの地域じゃ徒歩通学が当たり前だし、
「車窓を眺めながらぬるいお茶を飲む」
ってのが小学生の登校風景には見えません。

そのうえ、読んだだけでは、
学校に「なぜ行けないのか」も分からない。
作者の話によれば、
休み明けに行きたくなくなった…という話だけど、

たとえば、
「家庭の事情や健康上の理由で行けなくなった」
とも解釈できるし、
「もう転校するから二学期には行けなくなる」
という本人の独白とも解釈できます。

そういう誤読を避けるなら、
「憂鬱な二学期」「二学期の気重」とでも書くしかない。



清水アナ。
秋雨の車窓の富士に乾杯す
秋雨や 車窓の富士に乾杯す
(添削後)
秋雨の車窓や 富士に乾杯す(添削後)

まあ、形は出来てると思いますが…

以前も書いたとおり、
「一礼す」とか「乾杯す」とかいう場面が、
どうも芝居じみて嘘っぽく感じるのよね(笑)。
ほんとにそんなことするの??

そして、
「秋晴の富士に乾杯」じゃなく、
「秋雨の富士に乾杯」ってところが、
独創的といえば独創的だけど、
かえって不自然にも感じてしまう。





▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12




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最終更新日  2024.10.14 13:08:04
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