火影三代目真お釈迦様伝説3(結論)
あ、火影様がお帰りになった。急いで、。゜.☆ ドロン!「んっ、誰かがいたような気が」おかしいな、誰がいたのだろう?およよ、だれかが日記を書いてる。ふむふむ、なるほど、これはいい、今からの本題の露払いだ。よし続きをかこう。王子シッダールタが出家してから悟りをひらき、ブッダになり、涅槃、そしてその後についても、いろんな仏典もあるし、ここでは触れません。手塚治虫さんも、作品に残しています。王子シッダールタは何とか、両親の隔離方針に逆らって外界と接触し、4人の人物と出会うことによって、現実社会を知ったのです。生老病死と呼ばれる有名な話です。これを現代に置き換えて考えてください。私は神戸消防の現職時代、当時の市長に提案しました。「二十歳の日、一日救急隊員のすすめ」制度化についてです。以下のその抜粋です。------------------------------------------------------たとえば現代の若者の無軌道ぶり、自損行為(自殺)、殺人、傷害、けんか、盗みそのほか犯罪。その大きな原因,誘因はなにか。どうしたら防げるか、被害を軽減できるか?結果として、一つには、現実世界での経験不足が原因では?なるほど、ではここで、未経験の若者を救急現場に連れて行き、以下の体験をさせればどうなるでしょう。目の前で交通事故の救助やリストカットの止血処置、ピストルの銃創、火災現場での焼死体の発掘、水死(どざえもん)の状況アルコール中毒、脳内出血、心臓停止、老衰死、首吊り、高所飛び降り、はたまた列車への飛び込み、車両による海中への飛び込み、排ガス、沢山の人の命が失われる。そして残された家族の悲しみ。次に、出産。命の誕生の瞬間。破水して、子供の頭が見え始め、くるッっと半回転して狭い通路をたくみに、一生懸命に世に出ようとする。お母さんもいきんで。押し出そうとする。後押しである。救急車内で、よくあることだ。無事出たあと、臍帯をクリップでとめる。切断は医師の仕事。たいていはここで産声を聞くのだが、泣かない子もいる。呼吸しないのだ。さあ、大変、みるみるチアノーゼとなり、赤ちゃんが青くなる。血の気が無くなっていく。ほっておけば死産となる。せっかく苦労して、世に出たのに。のどに詰まった血塊・汚物を除き、足の裏をたたく、器具でぐりぐり刺激する。皮膚もたたく。「ヒュー。フギャー。おっぎゃー」第一声のあと、だんだん力強くなる。これで一安心。この産声と共に、赤ちゃんは自分の肺に一杯空気を取り入れ、母体を離れ、みづからの力で呼吸をはじめるのである。同時に心臓と肺との血液の流れも切り替わる。しばらくして役目を終えた胎盤が出てくる。病院で赤ちゃんの体を洗い。母に抱かせ、初乳。父親もまじえ、ファミリーの誕生である。ファミリー、英語では子供がいて初めてファミリーと呼ばれる。夫婦だけではファミリーとはいえないのだ。一方では命が失われ、他方新しい命の誕生。生老病死だけでなく、このようなことまで体験できるのが消防・救急隊である。医師の仕事はその後になる。現場にはめったにくることはない。テレビドラマERなどはあくまで病院内での出来事にすぎない。本当のドラマは現場にある。第一線に。世の中全体が、このように命が失われて人は悲しみ、命が誕生して喜び、そして必死になって助けようとする消防・救助・救急隊、医師などの存在をもっと認識するなら、子供に教えるなら、現在毎日のように発生する事件、事故、悲劇を少なくできるだろう。佐世保での小学生、おそらく、この毎日の日常の現実を知らなかっただろう。。それを知らせなかった、教えなかったわれわれの責任でもある。是非、新しく成人になる、一人前になろうとする若者に経験させてやりたい。そうすれば、命を粗末にすることはなくなるだろう。自らの命も含めて。スピードの出しすぎも、慎重になるだろう。(火影はこの内容を事細かに実施計画まで作って提案したところ、賞状と金一封1万円を神戸市長から頂戴した。しかし、いまだに本格実施はされていない)---------------------------------------------------------------一人前の3条件火影の定義する一人前の3条件とは「命の大切さを身をもって知り、経験し、かつ救うことができること」そのためには応急手当や人工呼吸、心肺蘇生術を身につけていなければなりません。目の前で何か起こった場合、おろおろして手をこまねいていいのは、一人前でない半人前の人間だけです。子供だってできる子はできるのです。皆さんは大丈夫ですか?一人前の人間ですか?子供が風呂でおぼれた場合、救えますか?熱湯でやけどした場合どうしますか?どうしますか?おしまい。