オタマジャクシの楽園(コロナ編)
おたまじゃくしの楽園「コロナ編」オタマジャクシたちのクリスマス(会話) 大阪北港にあるダンスアイランドで求人があった。「コロナ感染者募集!時給3000円。」 「え!なんだって、陽性になれば自宅待機か隔離されて仕事ができないだろう?」 「どうやら本当らしいよ。」「ダンスアイランドでは、感染者ばかり募集しているよ。「へぇ、それなら、周囲に感染させることもないので、大手を振って仕事できるな。」 「しかも、独居房での閉じ込めはないし、アイランド内では自由に移動できるので、休みの日は映画館もコンサートも通常通り楽しめるんだ。」「ほう、コロナ自粛で窮屈な思いをしなくていいわけだ。」「居酒屋はどうだろか?」「これも制限なし、翌朝までやってるよ。」「もう一ついいこともあるよ。」「独居房生活でなく、他人との接触があるので、もし症状が悪化した場合、周囲に気づかれやすいし、相談もできる。」「いいことづくめだな、応募しよう。」「ただし条件があるよ。」 ① PCR検査で陽性 ② 無症状もしくは、軽症で、勤務に支障がないこと「陽性でないとだめなのか?」「今のところはね。ワクチンができればいいかもね。」「そうそう、抗体ができて感染しないと診断されたら、アイランドでそのまま生活できるらしい。」「ま、独身者にはいいかもね」「夫婦そろっての感染もいいかも」「とにかく、持病のある方や重症リスクのある方には無理だね」 「戻りたいときはどうするの?」「抗体ができて、周囲に感染しない状態になれば、放免というかアイランド外へ戻れる。」「そうか、大阪市内がアイランド帰りばかりになって感染源となる者が居なくなれば、コロナも終わりだな」