最近読んだ本 「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」
どこかの書籍紹介欄で、チラリと題名を見たとたん「これだ!!!」と、目玉がカッと見開くほどの衝撃を受けました。間違いなくおもしろいだろう、と期待がムンムンに膨らみました。先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!価格:1,680円(税込、送料別)ただでさえ「イタチ」というキーワードに弱いのに、よりにもよって「子リスたちがイタチを攻撃しています」と来た日にゃ…その映像が頭に浮かんで、ニヤニヤ笑ってしまいました。こんなグッとくる題名をつける著者は只者ではないと踏み、慌ててこの1冊に飛びつくのではなく、外堀を埋めていくように、著者について調べることにしました。著者の小林朋道さんは岡山県の出身で、岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で博士号取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。専門は動物行動学、人間比較行動学。ほっほ~、学者先生だったのね。ちなみに鳥取環境大学で小林先生が学科長を務められる環境マネジメント学科のサイトはこちら著作も多数あり、中でもこの「先生、」シリーズは(シリーズだった!)ベストセラーになっています。「イタチ」ちゃんは第3作目なので、順序良く第1作目から読むことにしました。先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!価格:1,680円(税込、送料別) これが第1作目名作「動物のお医者さん」が好きな人なら必ず食いつくであろう、動物がからむ大学内での騒動の数々が軽妙な「小林節」でつづられています。先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!価格:1,680円(税込、送料別)踏み込んだ感じの題名がとってもキャッチーな第2作目。被食者→捕食者に対するありえないような行動ですが、小林先生ご専門の動物行動学に照らし合わせると、これも生きていくうえでの知恵であることが分かります。1冊まるまるシマリスとヘビのお話ではなく、「自分で主人を選んだネコやイヌ」や「街中にあふれる落書きスプレーとタヌキのおトイレ」など、先生が実体験した動物にまつわる心温まるエピソードがこれでもか、と収められています。先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!価格:1,680円(税込、送料別)第3作目表題の子リスの攻撃は、先生の研究に不可欠な実験の中で証明されたのですが、ここで登場するイタチちゃんは、何とフェレットちゃんでした!!うっひゃ~シルバーミットかブレイズと思われる仔フェレットのミルクちゃんの大活躍は必読です。先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!価格:1,680円(税込、送料別)今年の春に出た最新作。かなり「小林慣れ」した読者向けの、思い切った題名だと思います。「こんなこと現実にあるのだろうか?」と目まいがするほど動物にまつわる波乱万丈な出来事が次から次へと起こります。鳥取環境大学、魅力的です。受験生へのアピール大きいと思います。小林先生のお給料、もしくは研究費をアップするべきです。