運動会
日焼けが心配になるほど秋晴れの今日は、娘とよこにとって初めての本格的な運動会の日でした。高木ブーにウクレレがつきもののように、運動会といえばお弁当が欠かせません。お弁当に強烈な苦手意識を持つ私は、今回はきばらずに、スーパーで作り易そうなものだけをチョイス。これを朝から機械的に消化していきました。メニューはエビフライ、チキンナゲット、ミートボール、卵焼き、タコウインナー、スパゲティ、チーズチクワの8品と梨と柿。このうち暖めただけだったのが何品だったかはご想像に任せます。夫は6時に場所取りに行った後、5合分のご飯をひたすらオニギリにするマシーンと化しました。こうしてできあがったお弁当類を持って、運動会会場へ。開会までの間、私は初めてのことに、ただぼけーっとレジャーシートの上で母と喋っていたのですが、よく考えたらこの時間に、三脚等でカメラアングルを決めておくべきだったのかもしれない。開会式が始まると、校長先生の脇には、我が子をらんらんとした目で撮らんとする父母だらけ。ああ、我らはなんと呑気であったことよ。しかし、アレをかきわけてベストポジションを保持するバイタリティは我ら夫婦にはない。終始、「おーい、とよこが写ってないよ~」状態でビデオは廻されたのだった。見渡せば、一発で立てられるテントや、ワイヤレスのマイク、ステンレスでできている入退場門などは昔とは雲泥の差である。しかし、時代は変わっても、運動会の飾り付けというのは全然進化しないのですな。ちり紙で作った花、万国旗、折り紙の鎖…十年一日とはこのことだ。少し嬉しい。一番驚いたことは、保護者の負担がかなり大きいということである。競技の進行の半分は保護者会役員が進めていた。徒競走のゴールテープ持ち、障害走の小道具の整理、ライン引き…役員の人は我が子の競技を見る暇があるのだろうかというくらい、でずっぱりであった。おそらく、準備にも相当の時間を割いているのだろう。頭が下がるとともに、来年以降、役員を依頼された時のことを想像してぞっとした。照れしゃんの我が子は、ダンスや体操でなかなか調子が出せないようだった。でも緊張して泣いたりはしなかったぞ。うん、えらいえらい。思うに、運動会でちゃんとやれるのは3才児以上からだね。3才と2才のクラスの間には、ロミオとジュリエットくらい長くて深い溝があった。全プログラム終了は2時過ぎ。子どもも親もぐったりで、帰宅すると私は机につっぷしてうたた寝してしまった。それでも子どものほうは、貰った記念品のオモチャで遊ぶ元気のよさ。疲れたけれども、あ~、無事に終わって良かった。