はしか(^^;流行?
北海道・長野県・関東南部に宮崎県と全国各地で、流行の兆候が聞かれていますね。 このまま、フリーページに記事残します。上智大学、はしか感染の学生増加のため12日から1週間、全学部と大学院の講義休校。上智大学は、「はしか」に感染した学生が増えていることから、12日から1週間、全学部と大学院の講義を休講にしている。上智大学によると、5月2日に学生1人がはしかにかかり、11日までに10人の学生の感染が確認された。 空気感染のおそれがあることから、12日から19日までの1週間、大学の全学部と大学院の講義を休講にするという。またクラブ活動も、20日まで原則全面的に停止するとしている。大学側は「今回の休講の目的は、はしかの感染拡大を防ぐのが第一にあります」とした。学生は「1週間休みっていう、うわさを聞いています。ラッキーかな」と話した。病気の流行による全学休講は、1913年の開校以来初めてだという。また明星大学も、10日から感染の可能性がある75人の学生を出校停止としている。 国立感染症研究所によると、最近は予防接種を受けたことがない10~20代の感染者が多いということで、ワクチンの接種を呼びかけている。 フジテレビ系ニュースより[12日20時42分更新] 麻疹(はしか)は空気感染する病気です。日本では予防接種が普及していないので、感染する機会が増加しています。あまり知られていませんが、1回麻疹になったからといって、一生関係なくなるわけではないのです。詳しくご説明しましょう。 麻疹に対する免疫力は、免疫記憶の更新がないと終世免疫とは行きません。女性の方は機会があれば麻疹の対する免疫力を確認しましょう。症状と診断はしかの症状は、感染から約7~14日後に現れはじめます。感染した子供には、まず発熱、鼻水、のどの痛み、激しい空せき、眼の充血などが現れます。ときには、眼が明るい光に対して過敏になることもあります。2~4日後には、口の中に小さな白い斑点(コプリック斑)ができます。症状が出はじめて3~5日たつと、ややかゆみを伴う発疹が現れます。この発疹は耳の前部や下部と首の両側に、平らで不規則な形の赤い部分として現れますが、すぐに盛り上がってきます。顔の発疹が薄れていくにつれ、1~2日以内に発疹は胴体、腕、脚に広がります。病気のピーク時には、子供は非常に具合が悪くなり、発疹は広範囲に広がり、体温は約40℃を超えることがあります。3~5日のうちに熱は下がり、子供の具合も良くなって、残っていた発疹も急速に消えていきます。診断は、典型的な症状と特徴的な発疹に基づいて行います。特別な検査は行いません。はしかにかかった子供の1000人に約1人が脳の感染症(脳炎)を発症します。脳炎が起きるときは、普通、発疹が現れてから2日から3週間後に高熱、けいれん、昏睡などで始まります。この病気は短くて、約1週間で回復することもありますが、長びいて脳の障害や死をもたらすこともあります。肺炎(特に乳児の場合)や中耳炎のような二次的細菌感染症が起こることも非常に多く、はしかの子供はレンサ球菌感染症に特にかかりやすくなります。まれですが、血液中の血小板レベルが低下して、子供があざや出血を起こすことがあります。経過の見通し、予防、治療健康で栄養状態の良い子供の場合、はしかはめったに重症にはなりません。しかし二次的な細菌感染症、特に肺炎はときに命にかかわることがあります。まれですが、はしかの重篤な合併症である亜急性硬化性全脳炎が、数カ月から数年後に発症することがあり、脳に障害を残します(ウイルス感染症: 亜急性硬化性全脳炎)。はしかのワクチンは、小児期に受ける定期予防接種の1つであり、月齢12~15カ月の間に接種します。はしかに免疫がない子供(と成人)がはしかにさらされた場合、2日以内に予防接種を受ければ、かからずにすむことがあります。妊婦と1歳未満の乳児は予防接種を受けるべきではなく、予防にははしか免疫グロブリンを投与します。はしかには特別な治療法はありません。米国の一部の医師は、はしかで入院している月齢6カ月から2歳までの子供にビタミンAを投与します。この理由は、ビタミンA欠乏症がよくみられる国で、ビタミンA投与がはしかによる死亡数を減らしたためです。はしかの子供は、暖かく快適な状態におきます。発熱を軽減するために、アセトアミノフェンやイブプロフェンを投与することもあります。二次的な細菌感染症が起こった場合は、抗生物質を投与します。感染者から一気に拡大!空気感染力の強い麻疹麻疹は空気感染力の強いウイルス病です。例えばよくある9人乗りのエレベーター。麻疹に感染した人が降りた直後に乗りこんで、呼吸しただけで感染する可能性があります。 さらにやっかいな事に発疹が出る前の時期の方が感染力が強いのです。発疹が出る前は発熱とか腹痛などが主な症状なので他のウイルス感染と区別ができません。 少なくとも発疹が出て麻疹と確認された場合は、欠勤または欠席して、他人へのそれ以上の感染拡大を防ぎましょう。女性は麻疹の検査を!さらに麻疹は、女性にとって深刻な病気です。もし、麻疹の免疫力がない女性が妊娠中に麻疹に感染した場合はどうなるのでしょうか? 胎児には大きな影響はないとされていますが、妊娠中の麻疹は流産や早産の可能性を高くする事が報告されています。 妊娠した女性は定期検診で病院を受診することになります。すでにお子さんがいる他の妊婦の方は子連れで受診しています。麻疹の発疹が明らかならば子連れでは受診は控えるでしょうが、多少子供が発熱していても定期検診なので受診する可能性があります。定期検診で受診することが麻疹に感染する機会を高めてしまう可能性があります。 出産を希望する女性の方は麻疹に対する抗体価(正確にはIgG抗体)を測定する事を薦めます。同時に、風疹に対する抗体価とおたふく風邪に対する抗体価も測定しましょう。測定結果が陰性あるいは抗体価が低い時は医師と相談して下さい。健康管理が結局大切!男性の場合は積極的に麻疹の抗体価を測定すべきかについては統一意見がありません。ただし、医療関係に進む方は測定すべきです。測定する時は、麻疹、風疹、おたふく風邪の3つの抗体価(IgG抗体)を測定しましょう。 麻疹の免疫は終世免疫(=一度かかれば、一生大丈夫)と、昔は思われていました。免疫記憶細胞の推定寿命からすると、これは間違い。麻疹が「終世免疫」になるのは、一度感染した後に免疫記憶がある状態で、再び症状が強く出ない状態で感染し、免疫記憶がしっかりと更新された場合のみです。 この免疫記憶の更新機会がどの程度あるかは、現在の日本では不明です。強い空気感染力と、終生免疫にならないという特徴からも、麻疹の感染を防ぐのは難しいことだと分かると思います。 すぐにできる事は日ごろの健康管理という事になります。夜更かし、寝不足状態、食事の摂取が不規則、などが続く時は、できるだけ人ごみは避けましょう。花粉症の方でマスクの装着に慣れている方は、花粉症の時期以外でも、人ごみに行く時はマスクをすれば、感染の機会を減らす事が可能です。