食べ過ぎの恐怖!!
患者さんから、急な電話。今日は伺う予定ではなかったけど、最後にそちらにまわることにしました。「どうしたんですか?」「朝起きたら、ひどいめまいと吐き気で、病院いって点滴してもらったの。」その後、肩がはって苦しいので動けないという訴えでした。お宅に伺うと、ふらふらしながら起きてこられて、とても苦しそう。内科で点滴した後、耳鼻科に行きなさいと言われ、耳鼻科ではCTの予約までしてきたそうです。「昨日何食べました?何かいつもと違うもの食べた?」と聞くと「実はビーフストロガノフが食べたくて、作って夢中で食べたの。」「あれ~~それかもしれないですね・・・・」「そのあと、シュークリームをたべたわ」ありゃ~~それ完璧に食べすぎ!!彼女はお正月にも、食べ過ぎて同じ症状になり、その時にはなんと、4日も入院してるんです。腹診をしてみると、胃のほうは大丈夫でしたが、腸が動いてません。こういうとき、下痢をすればすぐに楽になるのだけど、腸がストップしてしまったので、苦しくなったんですね。お灸と鍼と指圧で治療。終わった直後、ゲップが大きく4,5回続けて出ました。「あら~~~目がはっきり見えるようになって、脚がらくになった。」「めまいはどう?」「もう、ぜんぜん平気」こういうとき、耳鼻科にいくとたいていメニエールを疑われます。めまいは、肩や首のこりからきていたのでしょう。高齢になると、油モノや甘いものをいっぺんにとると、血液の流れが急に悪くなり、背中から、かたにかけてしめつけられるように、苦しくなることがあります。そうすると、自律神経が調子をくずすのか・・吐き気、めまい、頭痛におそわれます。もちろん、血圧の上昇や、脳梗塞、その他、疑われる病気も多いのでまず、病院にいくことをお勧めしますが、病院では、「昨日何食べた?」と聞かれることは、あまりないようです。