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カテゴリ:王子について
次の日の学校の用意を一緒にしていたときに、 図工の教科書からはらりとプリントが落ちた。 みると、これから作るものの計画書のようなものだった。 「これどうするの?お家で考えてくるの?」 「そうかも」 「そうかもって宿題なの?次の図工まで?」 「そうだったかな」 「ねえ、わかんないことは先生に聞いてね」
そしたら突然・・・ 「ぼくだけの先生じゃないんだよ」ってぼろぼろと泣き出したれんれん。 「何?ちょっと・・・どうしたの?誰かに何か言われたの?」 「言われない。」 「なんで急にそんなこと言うのよ」 「ぼくだけの先生じゃないから、うるさく言ったらだめなんだよ」 何度聞いても、誰かに何か言われたとか、 先生にそんなことを言われたわけではないらしい。
「いっつも、先生、先生って聞いてるのがよくないって思ったの?」 「うん」 「そっか、えらいね。そう気がついたんだ。」 「うん」 「でもね、聞いてもいいんだよ。うるさくなるみたいに言わなかったらいいんじゃない? 先生、質問があるあります・・・とか、 聞きたいことがあるのでいいですか?・・・とか わからないことがあります・・・とか そんな風に言うと自分のことばっかりにならなくっていいんじゃない?」 「言ってみようかな」 「そうだよ、たくさんわかんないことあって聞くのがよくないって思ったの?」 「うん」
連絡帳にこのことを書いたら、先生からお返事で・・・ 「れんれんさんの、今じゃないとっていうタイミングと合わないことがあります。」 とあった。 些細なことだけど、朝の会のご挨拶のときに、赤白帽子のゴムがうまくひっからなくて、 手伝って・・・と言ったらしい。 でも、ゆっくりやれば自分で出来ることだし、ちょっとあとでねと話したけれど、 なかなか納得いかなかったようだ。 つまりこういったことが多々あると考えられる。
こんなとき二つのことを思う。 先生がちょっとれんれんに時間を割けばすむことじゃないかな? ということと、 集団生活の中で「今は難しい」という場面があるということを、徐々に知っていくべき だな・・・。 それを受け入れることもほんとに少しずつでもしていけるようになるといいなということ。
今まで思い立ったらなんやら・・・のように、思ったらすぐ要求してきた。 実際に話したみたいに先生に声かけが出来るようにはすぐにはならないと思う。 でも、こんな風に感じるようになったのは、 いろんな意味でまわりのことを気にするようになってきたということ。
気がついた・・・だったらどんな風にしたらいいか・・・ そんなことを話せただけでとっても大きな一歩だなって思う。 少しずつまわりを感じるようになってきたので、 れんれんの心の変化にちょっと気を配っておかないとなあ~
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