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カテゴリ:ジャスミン一家
先日、海外からの荷物が実家についたので・・・ちょっくら実家まで戻っておりました。 実家に戻ってまずはじめにしたことは・・・ジャスミン家の愛犬ブレイキーさんに会うことでございます。 ブレイキーさん・・・かなりのお年でございますの。 つい最近肝臓癌が発覚。 「もう長くはないので、美味しいモノを食べさせてあげてください」と言われておりますの。 離れて暮らしている私ですからね。 なかなか会えずにお別れ・・・ってのは辛うございます。 出来るだけ顔を見ておきたいわ。 全盛期には45キロもあったブレイキーさん。 ゴールデンの中でも、特に骨格の大きな子でした。 彼のおじいさんもお父さんも、どこぞでショウに出ては優勝するようなスバラシイ血統でしたので よく「ショーに出しませんか?」とお誘いを頂くこともありましたが・・・ ブレイキーさんはすでに家族でございました。 家族を見せ物にするのはあまり好きではなく、結局一度もショーなど出場しないまま。笑 (ああいう世界はあまり好きではないのです。) 良いとこ出の坊ちゃんだったはずの彼は、ど田舎のジャスミン家で・・・ 猫たちと戯れつつ・・・ 猫たちに威嚇されても、ひっかかれても怒りもせず・・・ 父の会社のスタッフさんや従業員のおばちゃん達のアイドルとして愛想を振りまきつつ・・・ ときには庭の松の木の根っこに大きな穴を掘って怒られたり、池に飛び込んで鯉を驚かせたり・・・ そのバタクサイ外見に似合わぬ、田子作な犬へと成長したんでございますわ。笑 臆病な子でして。 雷が鳴ったといえばガタガタと震え。 悪いことをして叱られると、机の下に頭を突っ込んだまま1時間は出てこず・・・。笑 心の優しい犬でございます。 人間が大好きで・・・とにかく人の居る場所に一緒に居たい性格。 会社の従業員さんにも、近所のおじいちゃんおばあちゃんにも、ちびっ子にも人気な子でしたわ。 大きな身体についた、これまた大きな大きなふさふさのしっぽをちぎれんばかりに振っては 喜びを全身であらわしておりましたよ。 喜び過ぎると、「好き!!!!」と体当たりしてくるのがちょっとタマにキズ。。。 45キロの巨体に体当たりされて、思わず転倒したこともある私です。笑 でもその巨体も・・・現在は、老齢と癌のせいで32キロ。 (ま・・・それでも普通の犬よりでっかいですわよね。笑) しかし大きな骨格から肉のそげ落ちている様は、それはそれは痛々しいものがございますよ。 以前は金色にふさふさと輝いていた毛も・・・白くなり。 ところどころ抜け落ち、つやを無くし、バサバサで。 抵抗力を無くしたのか、皮膚病が発生し・・・毛を刈ってあちこちに地肌が覗いている。 以前はまるまるとしていたお尻は、骨が浮き・・・「犬にもちゃんと肋があるんだ~」と納得しちゃうほどにアバラ骨浮き浮きのホネホネロック。 なんかね骸骨にボロボロの毛皮をかぶせてるみたいですわよ。ロックね~。 「あちゃちゃ・・・なんだか・・・使い古しのブラシみたいだね~~~。」 パサパサの毛をなでながら思わずつぶやいてしまいましたわ。 さわり心地も違うんですよ。 「年取ったな~~~。」 そんなこと呟く間でもなく一目瞭然でございます。 何しろ・・・風貌もですけども、自力で立てないのですわ。 後ろ足の股関節が変形しているためだそうですよ。 人が支えてあげるとやっと立ち上がり・・・やっとどうにか歩けます。 あっちへフラフラこっちへヨロヨロ。。。 その姿はまるで・・・「吉●新喜劇のステッキじいさんのようだわ。。。」 排泄も自分では行えない為に、人の助けが必要でございます。 ずっと一緒に張り付いていられるわけではないので、特に夜間などは粗相も致します。 動けないので、翌朝はかなりの地獄絵図。笑 痩せたとはいえ32キロ。 なかなか大変なのですわ。 ゴールデンレトリバーという犬種は病気になりやすい犬種なんだそうです。 だいたい7年から8年くらいで癌で死んじゃう子が多いそうなのですがね。 うちはもう・・・約16年。笑 「ゴールデンでこれだけ長生きなのは珍しい」と言われるのですわ。 癌なのは悲しいですが・・・でも長生きなんだから、文句はございません。 痛みも無いようで何よりですよ。 どの命にも限りはございます。 今まで交通事故にもあったし・・・色々病気をしたけれど・・・ 他の子の2倍は生きているってことだけでも喜ばしいではないですか。 目も見えず、耳も遠くなり・・・自分では動けなくて・・・見た目だってすっかりみすぼらしくなっちゃってますが。 でも、ブレイキーさんはブレイキーさん。 何も変わっちゃいませんわ。 身体はボロボロですけんど、顔は昔からジジくさい顔をしておりましたのでね。 「やっと顔に年齢が追いついたね~~」なんて。笑 それに。 久々に帰宅した私の気配を感じ取って・・・ ヒュウヒュウと空気の抜けるような声をあげながら、毛の抜け落ちた尻尾を振りつつ・・・ 必死で立ち上がろうと前足を踏ん張る彼の姿も、 若かりし頃の彼が・・・ワフワフッ!と一声鳴いて、大きなしっぽを振りながら、私に向かって駆け寄って来る様と同じでした。 「隠居じいさんは良いもん食べられるって相場が決まっているのよ~。 よかったねぇ~長生きはするものね。食いしん坊だからね~~。」 立ち上がろうとする彼を制止して・・・ そう言って抱きしめると耳元でスピスピと鼻を鳴らす音。 それは嬉しい時の合図なの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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