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カテゴリ:はちみつをめぐる旅
さぁさ、今日のマフィンはそんじょそこらのマフィンとは違うよ。
砂糖は一切使わず100%蜂蜜を使ったマフィンだよ。 さて、砂糖と蜂蜜は糖度が違うので置き換える際にはまず計算せねばいけません。 何故ならば、お菓子において甘みというものは「甘い」だけが目的ではなくて出来上がりの焼き色や水分を保つためにも必要なものですから適当に使うと失敗を招く恐れがあるからなのですね。 その甘みに関してですが、さらに深く突っ込むとショ糖や果糖、ブドウ糖などにも触れなければいけないのですが、 なんせワタクシ高校から専門分野一直線の道を進んで理科は理科Iで捨てた女。 今回はあくまでも「甘み」という点からでのお話になることを勘弁しておくんなまし。 さて、砂糖の糖度ですがグラニュ糖は約99度、上白糖は約97度とバラつきがありますが、 今回は私が普段使っているキビ砂糖のおおよその糖度である96度で計算してみました。 というわけで、砂糖を100グラム使用する際にそれを蜂蜜に置き換えると、 81.25グラム使用すればよいということになります。 蜂蜜も種類によって糖度に違いがあり、今回は平均して78度とひとまとめにしてみましたが、 もっと厳密に量りたい方は こちらの計算式をお使い下さい。 *** というわけで本題のマフィンです。 今回のはちみつは クセがないという鹿児島県産の菜の花の蜂蜜と、以前購入したんぽぽの蜂蜜を2:1の割合で混ぜて使用しました。 このたんぽぽの蜂蜜、最初は「おお、力強い香りではないか」と思ったものの、 だんだんとそのニオイの強さに堪えきれなくなりそのままでは食べられなくなってしまったものです。 いや~、柔らかくしたバターと蜂蜜とを混ぜている時には本当に心配になりました。 「こんなに重たい液体をいっぱい入れて果たして膨らむのだろうか」 「こんなにクサい蜂蜜を入れて食べられなくなったらどうしよう」 バターが品薄のこの時期、失敗は許されませんからね。 おお、ちゃんと膨らみましたよ。 膨らみすぎて焼き上がった時には4つばかりチューしてくっついていたけれど。 (間隔をあけなかった私が悪いのだが) 食べてみるととってもフルーティー。 今回はドライフルーツも入れてみたのですが、これが良かったのかな。 このドライフルーツ、前回実家に帰った際にかーちゃんがオヤツに食べている面白いものを見つけたので強奪してきたもの。 クランベリー・グリーンレーズン・パイナップル・パパイヤ・マンゴー・レーズンの6種類のドライフルーツがこんな風に個装されているのですが、これが大層使いやすいではありませんか。 生協の製品なので多分生協に売っていると思います。(商品名「果樹園そだち」) で、前日の晩にこれらにブランデーをたっぷり飲ませておいたのだよ。 *** マリルレロ(以下マ)「やぁ、ドライフルーツくん、ブランデーでもどう?」 ドライフルーツ(以下ド)「気遣いは無用だよ」 マ「遠慮しないで。イケるクチなんでしょ」 ド「じゃあ、ちょっとだけ」 マ「ちょっととは言わんとたっぷり飲めよ~」 ド「グビ~」 マ「どうだい、うまいかね?」 ド「ウィ~」 マ「英語で一人称複数は?」 ド「ウィ~」 マ「任天堂の次世代ゲーム機は?」 ド「ウィ~」 マ「あなたはフランス人ですか?」 ド「ウィ~」 *** ブランデーをしこたま飲んですっかり「ウィ~」と酔っ払ったこれらのドライフルーツを混ぜ込み、 さらにはドライフルーツが飲み切ることのできなかったブランデーもたっぷり入っているのですが、 液体がたっぷりと入ったためか、それとも蜂蜜によるものかは定かではありませんが、 いつものマフィンよりもしっとりと柔らかく仕上がりました。 一晩中ブランデーに浸かってふにゃふにゃになったドライフルーツのうまいこと。 もう少し入れても良かったかな。 前回栗のはちみつを入れて焼いたマドレーヌも今回のマフィンもそうでしたが、 どうやらお菓子に入れて焼かれた蜂蜜は香りが飛んでしまう傾向にあるようです。 クセのある蜂蜜もない蜂蜜も果たして出来上がりは同じなのでしょうか。 聞けばフランスでは蕎麦の蜂蜜は焼き菓子に欠かせないとか。 この次は大変クセの強いあの真っ黒な蕎麦蜂蜜100%のお菓子に挑んでみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.26 16:32:40
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