183092 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Category

Favorite Blog

交代しながら休憩 New! つれりんさん

ドキュメンタリ:Goi… ピカルディの三度THさん

シャンソン・フラン… TanakaTomokoさん

いつも心に太陽を! たまぴこ0608さん
本読みのひとりごと biscuit5750さん
きれいなものはみん… バーソロミューさん
October 20, 2008
XML
カテゴリ:歳時記

すこし前 富士の頂は雪を被つた

朝 パンを買ひに出た庭

露にぬれて 真つ白になつた下草

あと幾日かで この露が 凍つて霜になる

 

私の前にある 時の階段

見へなひ 時の階段

のぼるだけの 時の階段

左は過去へ 右はこの先へとつながる

 

手の内にあるもの

既に 手を離れたもの

決して 手には入らぬもの

 

それでも 時は過ぎ

空手のまま また階段をのぼる

それでも 楽(がく)の音(ね)は

ともにゐてくれる

麗しきは去り 侘しさが残つても

 

かの地を想ふ

いのちあるうちに 訪れることが叶ふだらふか

階段の あの曲がり角に

置きわすれた 詫ぶ思ひ

その 帙をひもとき

しろがねの双翼に乗せて 届けることは

 

嗚呼 このやうなことを思ふのも

あの空が高ひから

空が 高ひから






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 21, 2008 06:09:38 AM
[歳時記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X