幼少の頃聴いた音楽が・・・
子供の頃、テレビで毎日放送されていたいくつかのニュース番組。そのいくつかのニュースのテーマ曲の曲名が、今まで、遥かな時を経て判明し、その度に驚きと喜びのひとときを味わってまいりました。そして、今日、最後のひとつがわかりました。自分は意識はしていなくても、幼少のころに聴いた音楽は、記憶に残るもの。不思議ですね。この年になって、「あ!これがあの時の!」という新鮮な驚きは、うれしく、貴重なものを見つけられたような思いでございます。今日判明したのは、プーランクの「ジェルベーズの作品によるフランス組曲」。FMの、エリック・ル・サージュの演奏で聴きました。その組曲の中の一曲が、幼少の頃のあるニュース番組のテーマ曲と一致しました!これで、子供の頃からの謎だった曲名がすべてわかりました。ついでながら、以前に判明(高校生の頃に判明したものも含めて)した他の曲もご紹介。・ホルスト「惑星」の中の「木星」。冒頭のキラキラした部分からティンパニの音がするところまでの、ほんの数小節でしたが。それから。・ラフマニノフ「交響曲第2番第2楽章」。あの、冒頭のホルンの旋律が印象的な部分です。今でもあのホルンの旋律を聴くと、条件反射で、「社会派の音楽~」と思ってしまいます。それから。・ドビュッシー「ベルガマスク組曲」の中の「パスピエ」。中間部の華やかな部分が使われていました。プーランクとドビュッシーがニュースのテーマ曲なんて、あの頃にしてはずいぶん画期的で洗練された選曲ですよね。しかも、本来このふたつはピアノ曲ですが、ニュースでは、どちらも管弦楽による編曲版でした。これらが、東京のキーステーション(たとえばTBSとか)からのニュースだったのか、それとも、ローカル局独自のニュースだったのか、そこまでは覚えがなくて残念です。こうして、子供の頃の懐かしい友達に会えたような気持ちになれるのも、クラシック音楽の大きな楽しみ、醍醐味でございます。そして、まだ巡り合っていない、100年以上前の「新曲」に出会えることも・・・。一生のうちに、ひとつでも多くの曲に巡り合いたい・・・。そう、好むと好まざるとにかかわらず。そう、仲よしになれるか、それとも、ただ目の前を通り過ぎるだけになったとしても。それは、人との出会いへの思いと同じかもしれません。