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カテゴリ:本
ようやく読了しました。
積み本20181129 02 posted by (C)摩周丸 大井篤海軍大尉アメリカ留学記 保科さんと私 [ 大井篤 ] 購入した際にも触れたかもしれませんが・・・・・・この本は元帝国海軍大佐・大井篤氏が最晩年に著した回顧録です。 時代は1930年頃、当時海軍大尉だった氏が合衆国へ留学した際の事を描いています。 同じ時期に渡米した先輩には後に海軍中将、戦後は衆議院議員の保科善四郎氏がいました。 渡米の際、海軍からは「米国事情を研究せよ」との指示のみで、良くも悪くもおおらかだった時代の海軍。「それならば」と、ヴァージニア大学へ入学し、「合衆国の民主主義の淵源」を学んだ氏について、「海上護衛戦」とは全く異なる筆致で描かれています。 ネタばれになりますが・・・・・・ジェファーソンにかなり傾倒していたのが、本文でよく伺えます。 ・・・・・・前半は読んでいる内に涙があふれてきました。1930年に新進気鋭、好奇心旺盛に合衆国について学んでいた彼が、1945年に「馬鹿野郎」と叫ばざるを得なかったのか。その落差を想うとついつい涙腺が緩んできます。 後半はなんとか落ち着いて読む事ができました。ロンドン条約に差し掛かった辺りで氏の急逝により未完となったのは惜しいですね。 本書は二部構成になっており、第一部の「保科さんと私」、第二部は阿川尚幸氏の解説となっております。 手に取ってみて損はないと思います。 明日からは「征く途の彼方に」の製本を開始します。 もう少々お待ちくださいませ。 【宣伝】 プレ版を再掲載いたします。 ・ 「愛しさと、せつなさと、心強さと」 それではまた・・・ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/12/13 10:02:52 PM
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