カテゴリ:漫画論
飛べると信じて飛ぶのがヒーロー
飛べると思って飛ばないのが僕 僕は大きくなったら地球を救いたかった みんなの涙を止めたかった すごいね、さすがだねって 好きな女の子から言われたかった ・・・ただそんな夢ををぼんやりと見ていた 薄暗い自分の部屋で 布団に包まって そんなとき僕はピンポンに出会った ペコにとっての卓球は 僕にとっての勉強だろうか 気付けば人並みにできた 宿題だってまともにやっていなかったけど 授業を聞いているだけで、基本的なことは全てわかった 中学に入っても、何もしないで成績は上の下くらいだ 僕は調子に乗っていた 自分より出来る人がたくさんいることからは目を背けて 自分よりできないもっと多くの人の数を数えていた 高校受験は地域の2番手高になんとか合格 ・・・大学受験は第一志望に落ちた でも現実から目を背けて満足していた・・・つもりだった 適当に入った大学 結局通わなくなってしまった大学 そんなとき僕はピンポンに出会った 初めは意味も分からずにただ読んだ アクマの中に スマイルの中に ペコの中に 自分がいる 気付いたら涙が出ていた そのときはなんで泣いているのかもわからなかったけど ピンポンに出会って 何度も読んで ようやく分かった このままじゃ僕はヒーローになれない 出来る気になっているだけで なにひとつ形を残せていない 飛べると信じて飛ぶのがヒーロー 飛べると思って飛ばないのが僕 本当にヒーローはいる 飛べると信じて飛ぶ男がいる もう一度僕も飛べるだろうか 飛ぼうとしてもいいかな 今日は大切なマンガ「ピンポン」の採点です 話 5点 絵 5点 キャラ 5点 オリジナリティ 5点 読みやすさ 5点 俺好み 5点 合計 30点 満点という数字以上のものをこの作品から学んだ 絶望と希望を感じることができた 僕はペコに憧れて アクマに叱られて スマイルに助けられて ここまできた たかがマンガと笑われてもいい 自己満足と思われてもいい 決めるのは僕だ 飛ぶのも僕だ 大丈夫、僕はまだ飛べる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.09 21:42:39
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