カテゴリ:漫画論
岩明均の短編ヘウレーカを再読しました
これはたぶん作者は書きながら かなりの手ごたえを感じながら書いていたんじゃないだろうか そう思わせるだけの魅力とバランスのよさが詰め込まれている作品です 話5点 絵4点 キャラ4点 オリジナリティ5点 読みやすさ4点 俺好み4点 合計26点 絵はこの作者のひとつの到達点であると思う たぶんこれ以上劇的に上手になることはないだろうし もはやこの絵自体も魅力であると思わせるだけの力をマンガとして持っていると思う 話はカルタゴとローマの戦争の中での シラクサにおける攻防戦を舞台としているが 描いているのは人間の歴史そのものだと思う 奪い、殺し、憎み、妬み、愛し、最後に失う 時間には決して勝てない人間の歴史 雪の峠も面白かったですが マンガとして評価するならヘウレーカのほうが上かな 繰り返し読むなら、派手さがない分 雪の峠のほうが面白く感じるかもしれません 1回目のインパクトは圧勝でこちらですね 世界史をとっておけばよかったと思わせる作品です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.25 03:49:11
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