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カテゴリ:小説感想
『ダヴィンチ・コード』が面白かった!ので、Dブラウン作は読みたいゾゥなんて思っておりました。
理由が分からないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極。 氷棚に埋まった巨大な隕石から、地球以外にも生物が存在する証拠が発見された。 そして、大統領が選挙戦の対立候補の娘である自分を情報分析官に選んだ理由を悟る。 しかし、科学者チームと調査を進めるうちに、 彼女は信じられない謀略の深みにはまりこんでゆく…。 なんというハ~~~ァリウッド( ̄  ̄!) 映画の原作を読んでいるかのよう。 つまりは、映画を元に忠実に描かれた脚本...みたいな? 問題勃発→最後の目的地に向かうまでに一度どこかに立ち寄って、そこでまたも危機 〔情景がまぶたの裏に浮かぶよう〕と思う作品は多々あれど、本作に限って脚本みたいだなんて思ってしまうのは何でなんだろ? お話を進める上で、それは当然のことだけど、洋画を観慣れたせいなのかな~、 順番の先が見えるようで、何だかイヤンな感じでした(笑) ラストで主役二人があんな事やそんな事やこんな事をしようとする展開は、私が話の展開を軽く批判し、更に批判を集中してしまう(涙) トーランドが、一度愛する人を失っていることを踏まえると、政治が主である本作でも恋愛小説とも思えるんですけども、今回はどうしてもそうは思えなくて。 お約束の展開を見せ付けられているハッピーエンド好きのハリウッド映画に媚を売っているみたいにみえて、少し不愉快(; ̄Д ̄) 卑屈すぎる考え方しか出来ない自分にORZ 多分、どんでん返しの展開をもっと派手に今までにないものを期待していたのも一つにある? 『ダヴィンチ~』の影響力が大きかったかな...。 そして、”展開の予測”という点で、勿体無いと思えたことが一つ。 『ダヴィンチ・コード』と全く同じ犯人の登場の仕方!! ...悪く言ってしまうと、ワンパターン。 本作は『ダヴィンチ~』よりも先に書かれているが、私は先に読んだのでそう思ってしまうのが辛いとこ、とは言いつつも、先に本作でも同じく思ってしまったのかな~。 (意外な犯人が颯爽と現れて、主人公が驚愕する)...やっぱ一緒です。うーん勿体無い。 文句たらたらなのは、洋画の観すぎの私が悪いんですよ、えぇ(笑) でもね、読了感はさすがブラウン!と唸ってしまうもの 凄まじい程の疾走感を感じました。テンポ良く進むんですよね。 舞台となる北極から、ワシントン。 レイチェルとガブリエールが、政治に翻弄される才媛な女性として魅力的に描かれていました。 特にガブリエールなんて、男と政治に揺れ動かされるわけで、真のしっかりしたかっけ~~女性像が刻まれていたんじゃないかと。 キャリアウーマンに憧れる私が思うのも当然かも♪ 政治の世界に生きたくはないけどもっ。 「DECEPTION POINT」=「騙す場所」 ←勝手に翻訳。合ってるの? 政治というものが、人を騙し、欺く場所であるというブラウン氏の皮肉が込められているんじゃないかと思います。 どんだけ政治が人を操る手段になってんだんだよっΣ( ̄□ ̄;)という疑問は残り、リアリティに欠けるものですけども、そういったツッコミはやっぱり無しの方向で。 だって、娯楽作品ですもん、派手な展開を想像できるだけでワクワク胸が躍ります。 そして、政治とは駆け引きが立派な道具になるんですから、民間の私が想像だにできないもんなんだと理解してしまうんです。 リアリティに欠けるとはいえ、ブラウン氏ですから、豊富な知識で読者を楽しませてくれます。 ちょっと賢くなった気分にさせてくれますわ ですから、どこまでが本当でどこからがフィクションなのかを考えるのもちょいと面白かったりしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月12日 10時45分09秒
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