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カテゴリ:小説感想
麒麟は好きです~だからといって、読んだわけではなく(笑)
流行りのタレント本は基本読まないのですけども、義実家にあり、「1時間で読めるよ」なんてお義母たまが申すもんだから泊まっている間に読んでしまいましたっお正月読了分♪ 麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に! 中学時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、 近所の公園に一人で住むようになる超リアルストーリー。 ダンボールで飢えを凌ぎ、鳩の餌であるパンくずを拾い集めた幼き日々から、 いつも見守ってくれていた母への想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。 衆議院議員・麻生太郎の言葉が帯に。 「ここには、日本人として忘れてはならない何かがあります」 てんめっ!政治家として忘れてはならんこともあるだろうがよっ というのが私の感想なんですけども。 お父さんが悪い、サイテーである、と思いたいところ、田村くんがそう思っていないのはせめてもの救いというか。 こういう家庭が世の中にはたくさん在るということ、政治家として忘れちゃなるめぇよ。あん? さて、麻生さんは置いといて。 ”ホームレス”ってのは1ヶ月...位?のものでしたね。それでも、中学生という若い僕が過ごした1ヶ月というものはとてつもなく長くて不安だったに違いない。 でも明るくのほほんと綴られた本作は、そうは思わせない作品になっておりました。 口調は素人さんが書いたもの、そのもの。 作家さんは「おかあさんが~」じゃなくて、「母が~」って書くでしょうしね。 それだけじゃないけど、田村くんの人柄が垣間見れ、堅苦しくなく彼の過去を読めるというものでした。 そして内容は、田村家の超ビンボー話。 なんだけども、ただそれだけなら人災としての戦争で苦しんだ方もたくさんいるわけですから、若い子が少しだけホームレスになろうがどうってことはないでしょう。 映像化やコミック化など、あらゆるジャンルが目を付けることもないでしょうし、 200万部近い売上げを記録するなんてことはないはず。 田村家という家族の固い絆、これが作品の共感を得ているんじゃないかと。 おかあさんに迷惑をかけてはいけない、その思い一つで犯罪に手を染めるなんてこともなく、お兄さんもお姉さんも弟のことばかりを思いやる。 妹とそんなに仲がよくない私は、この3兄妹の絆(だけじゃなく他の本やドラマでも...)にはピンとこないのですが、それでもウルウルと泣かせてくれるだけの要素はありました。 お父さんとの絆も深いようで、精神的にも辛く事情があったにしろ、育児放棄したことは間違いなく。 それなのに、有名になったおかげでテレビで探してもらえ、携帯を今は一生懸命覚えて息子と連絡を頑張ろうとしてはるらしい(テレビでの田村くん発言にて)。 育児をしている身から言えば、お父さんの「解散!」というこの行為は許されるべきではなく、(まぁせめて児童相談所に預けるとかいるよね!)恨まれて当然のことなのに、お父さんを思う気持ちがハンパないそういう子供を育てることができたお父さんは、やっぱり素敵な人なのかもしれない 結局は結果論でしかないのは否めないのかもしれないけども、母親という存在が大きいからこそ、そういう風に映ってしまうのかもしれないかな...。 貧乏生活をして衣食住のありがたみを感じたであろうはずが、高校に入ると、貰ったお金を湯水の如く使っているのも公表しているあたり、少しだけ好印象。 ”公表している”って行為がね(笑) 保護者である、兄姉の思いを察すことができないのは、やはり”子供”だからであって、当たり前のことであろう。 お金も使わずにお兄さん達をちゃんと思ってました、じゃ格好よすぎるもんね! タレント本だからってので、賛否両論あるだろうとは思います。 古本屋さんに並ぶのも時間の問題じゃないかなって思います←サイテーΣ( ̄□ ̄;) 深く考えながら読むべきもんじゃないノンフィクションなんだけど、この世に生きる中で自分は恵まれているんだなぁと、同世代ながらに感じてしまうものはありました 素敵な感想拝読しました~。どうもありがとうございます!(⌒▽⌒)! "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!(やぎっちょさん) 苗坊の読書日記(苗坊さん) itchy1976の日記さま お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月03日 13時07分52秒
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