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カテゴリ:小説感想
角川の2冊読んでカバープレゼントフェアの為に買った作品。
最初”患者”って読んでしまって、〔『患者のエンドロール』って何、面白そうじゃね?〕って思ったのに、 フェアネタの日記を書こうとアフィリエント検索する内に『愚者』だということが分かり、恥ずかしくなってしまいました で、シリーズものの第二弾ということを知り、先に『氷菓』(感想はこちら)を読みました。 しかし、どんだけ昔に買ってたものを...orz 文化祭の準備に追われる古典部のメンバーが、先輩から見せられた自主映画。 廃屋で起きたショッキングな殺人シーンで途切れたその映像に隠された真意とは!? ちょっぴりホロ苦系青春ミステリの傑作登場! 本編には関係ないけども...青春の代名詞とも言える文化祭、”カンヤ祭”の名前の始まりを知ってしまって、他の生徒の様に”カンヤ祭”と呼べない奉太郎たち古典部メンバーってのが、めっさ切ない。 古典部員は俗称を使わない。その理由は短く言うことはできない。 たったこれだけ、それ以上に語られていない言葉。 『氷菓』の結末の重みが感じられます。 文化祭のために作られた映画、それの結末を予想しなければならなくなった奉太郎。 青春=文化祭(だと思っている。笑)、 本作も、奉太郎の青春学園ミステリみたいな感じでございました(笑) 省エネ高校生奉太郎の活躍っぷりがのらりくらりと始まって、いよいよやる気になったのに、自分の考えた結末に納得しないメンバーから導き出されて、やっと本領発揮。 私の高校生時代なんてこんな文語的な喋りするヤツらなんていなかったし、いくら”女帝”だからってクラスメイトなのに敬語使う同級生なんていなかった。 文化祭だって体育祭だって適当そのものだったから、体育会系でも文化祭に参加する為にクラスで映画製作に力入れるなんて、〔日本のどこにこんな高校生が???〕という違和感が~~!! そんな違和感は多少残るものの、メンバーに納得して貰えなかったことが自己嫌悪に陥ってヒントを得たら、水を得た魚の様に生き生きとする。 客観的に自分を見つめることができるのは、高校生っぽくない少し大人びているようにも見えますけども、読んでいるとやっぱ青春...まだまだ青い男の子~~ そんで、女運悪そうだな、奉太郎...と思ってしまいそうな位、前作ではお姉さまやえるちゃんに振り回され、今回は完全に女帝一人に操られてしまっているところ、ホントご愁傷様としか言いようが(笑) 病に倒れた脚本家を救う為に奉太郎を犠牲にしたのか?って、また前作の様な少し気落ちしてしまいそうな流れなのかなと思っちゃったもんです。 「嘘と呼ぶのは君の自由」 奉太郎も笑顔で、それこそ納得できる結末が現実にあったということは喜ばしいことでありました。 途中展開される推理合戦からラストへの内容は、本格ミステリとやらを読み漁ってる中で読んでしまうとどうしてもショボっっΣ( ̄□ ̄;)!なんて批判しがちだけど、相手は高校生。 探偵じゃないわけだし、当たり前だわね。 奉太郎が片っ端から否定しても、それが解決、またその前の奉太郎の導きへの伏線としての推理だったという点では見事だったんじゃないでしょうか 単なる<フー・ワイ・ハウダニット?>という一般のミステリにありがちな謎解きではないものを、楽しめました。 ミステリにも歴史があるんだなーというお勉強にもなったしね♪ ただ、解説に米澤さんがお書きの、バークリー『毒入りチョコレート事件』を知らないので、パロディ(になるのか?)として読むことが出来なかったのは残念ン~~ 機会があったら手に取ってみたいなぁ。 で。 姉さまが出たー(゚∀゚)ーよね?後で読み返してどこにそんな描写あったっけ?と思ってしまったアホな子はな。 まぁ、最後のどんでん返しに、ちょっとプププーしちゃったんだけど、 やっぱり、奉太郎は女運が悪いよね...。 本日の影響作品。 キャラのインパクトが強烈なんだけど、どうしても学園ものでメンバーが固定されていて、というと、『涼宮ハルヒ』シリーズを思い出してしまうので、申し訳ないけど、地味ィに見えてしまう。 ハルヒよ、私にどこまで影響する気なの... 素敵感想拝読しました~~。ありがとうございまっすヾ(^-^)ゞ たこの感想文さま まったり読書日記(エビノートさん) 苗坊の読書日記(苗坊さん) 読書とジャンプさま お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月26日 08時55分54秒
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