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カテゴリ:小説感想
大変よ~~~!!間違えて新書を注文しちゃったわ~~~~!(゜∇ ゜)!
届いてテンパってみたものの、他にも単行本や文庫が並んでいる本棚なので特に気にする事はなく。でも、読み始めると、新書サイズが久々すぎて(銀八先生はともかく。笑)読みにくかった。 やっぱシリーズものはせめて文庫で統一するべきだった...のかな。 1997年1月、新書発行。 死体に残された傷は何を意味するのか!? 女性が死んでいた。みな密室で。歌詞のとおりに1人、また1人。 N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、 明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する。 S&Mシリーズの第4弾。萌絵ちんが3年生になってまもなく、犀川せんせ34歳の頃のお話です。 萌絵ちゃん=紫のルージュ...(97年発行ってことで)時代だなぁ...ε=(>ε<) ぶっちゃけ~、トリック云々よりも犀川先生と萌絵ちゃんの恋愛ストーリー(と、私は思う)が気になって気になってしょーがないですねぇ(≧∇≦)/ 犀川先生が中国に出張 → ”萌絵ちゃんの為に選んで”お土産を買う → 萌絵ちゃんがまた勘違いする(笑) というルートを期待していたというのに、あっさりスルー。 森先生ったら、もーー!!じれったいったりゃありゃしないわっっ 勘違いという面白エピソードと言えば、萌絵ちゃんが犀川先生に「今は結婚できない」と、「今」を猛アピールしてくれているのがめがっさ面白ぇぇぇぇ 勘違いにも程があるわっ!!とツッコみたくもなりますが、そこはそれ(笑) 萌絵ちゃんの天然ハッピーぶりを今後も拝める材料になるということです。 「気持ちと思い込みは違う」と簡単に萌絵ちゃんの気持ちを切り捨てようとするし、〔これって、前進しているのぉぉぉ!?〕と思いながらも、曖昧な理由と称して萌絵との将来を決して否定しない犀川せんせ、そして萌絵ちゃんカッポーに盛大に萌えたいと思います あと、そうですな、森氏の哲学的な文章も大好き。 ラストに問いかけられ、犀川先生が気の利いたと言える解答を見出した「夢と希望はどこが違う?」というクエスチョンが、日常でさらりと言えたらかっこええんやろうなぁ~と思い込んでしまいそうなところ。 頭良く聞こえるかしら♪ 今回も相変わらず密室がふんだんに利用された殺人事件。 自殺と見せかける為に利用されるのが、一般的なミステリですね。 「一番のポイントはね、何のためにそんな密室を作ったかだ。HowよりもWhyだ」 犀川先生、ごもっとも(笑)正論すぎて吹きました 密室の定義って常套化された感がありますけども、本作はさすが森!と唸らされてしまうもの。 先生ご自身だって、きっと密室を作る必要性というものをそんなに感じられていないんじゃないかと思いえるのが、この犀川先生の一言だと思われます。 「推理小説に登場する建物は実に不自然なものが多い。 こんな建物があるのか、と思わず言いたくなるようで、非現実的」 萌絵ちゃんだって1から完全否定している物言いです。 先生ご自身で、読者がどう楽しんでくれるのか、それが密室トリックというものが高ポイントだということをちゃんと理解して、そして氏が一番楽しんで考えて書いてはるん違うかなーって、読んでいて作品とは離れた裏事情的な話を考え込んでしまえたセンテンスがたくさん出てきてたなぁ~ヾ(´▽`;)ゝ で、今回も物理というか建築関係といいますか、さっぱり分からない数字だらけの世界に私は飛び込んでしまいました。もういつも通り読むだけです まぁ、2時間サスペンスだってあんまりトリックを考えながら視聴なんてしちゃおりませんが。 難しいことは犀川先生に任せておいて、動機はちょっとでも考えたいところなんですけども。 秋葉原の事件以降、通り魔が多くなっておりますから、その犯人達の動機に正当性があるのだとしたら、本作の犯人にもそういう動機があって然る可きなんじゃないのかなぁとは、思います。少しだけね。 人を殺してはいけないという、至極単純なことを守っている大多数の人からしたら、この犯人の気持ちなんて、幾分も理解できるところがないんじゃないのかなぁなんて思ってしまいます。 素敵感想拝読しました♪ありがとうございます~(^^) 苗坊の読書日記(苗坊さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月12日 13時40分40秒
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