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カテゴリ:小説感想
昔に映画かドラマかな、何らかで映像としてなんとな~~~く、皆死んでくお話を観た事あったんだよなぁ。一人生き残ってたょ?
小さい頃からミステリが好きやったのね、アテクシ♪ 1939年発表。 さまざまな職業、年齢、経歴の十人が、オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。 しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、 どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。 そして童謡のとおりに、一人また一人と…。ミステリの女王の最高傑作。 評価が良すぎることに、軽く不安を感じながら手に取ったんですけども、素敵でした~ THE★クローズドサークルの王道☆.。.:*・°☆ 主催者に雇われたメイドも、主催者の顔・素性を知らない、 仲良くもない人が呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンと、でっかい密室に閉じ込められて連続殺人。 このパターンは私もこよなく愛する(笑)『金田一少年の事件簿』でよく見るお話。『コナン』でもあったっけかな? とはいっても、金田一少年よりも何十年も昔に見事にやってのけ、読者をあっと言わせたのが、ミステリの女王クリスティーなんですねぇ。 ぶっちゃけ、金田一の方が馴染み深いものですから、(探偵役も登場せず、事件の真相を犯人が自殺をした後に描き記したものが出てきて謎が解ける)という結末にはいささか不満というものが残りました。(ちゃんと解き明かしてこそ推理物なんじゃん!!!)なんて...。 なぞらえの殺人、というものも横溝正史(ちゅーても、読んでなくて私は映像ばっかり)と、『金田一少年の事件簿』で、すっかりお馴染みのジャンルですもんねぇ。 そんな自分をぶん殴りたいと思っちゃいました。 慣れって怖いよな~~、クリスティーファンにとっちゃ最悪のパターンじゃん しかし、時代を考えてみる。 クリスティーが描いた時代は1940年より前の発表であり、 第二次世界大戦なんて終結してないじゃん!Σ( ̄□ ̄;)!と、驚愕であります。 現実には密室殺人なんて滅多にないんでしょうけど、それを読者の興味をこれでもか!とひきつけてくれる魅力を開花させたのがこの方なんでしょうねぇ。古典ものほっとんど読んでないからね! だからこそ、本作に限らず、クリスティー作品をフィーチャーする作家さんが後を絶たないんだと思います。 彼女が作った道だからこそ、今のミステリ小説や漫画が生き生きと、更にステップアップした興味深い内容に仕上がるもんなんだなと思い、感嘆なる思いです、ハイ。 そのステップアップってのが、探偵役を登場させることも一つだったのかな~。誰かが謎を解くということは、ストーリーを考えることも難しくなってくる。 もっと若い頃に読んでいたり、最近のミステリを読んでいない頃に手に取っていたのなら、もっともっと感動できるトリックであり、リスペクトできるものであったんだろうなぁ。。 落ち込んでまうわ。 第一人者という意味においては、の評価も納得もんです♪←個人的に(笑) ですが、ついしつこく考えてしまうんです クローズドサークルの原点として名高い本作を頂点に置き、数々の本格ミステリなるものが発表されている今日、それを読んでいる私にとっては、やはり納得のいく結末ではなかったのかもしんないです。 むちゃくちゃでね?なんて思う点もいくつかありましたけども、問題はやっぱり”描かれた時代”なんだろーなーと、少しばかり自分を納得させているつもりです。 あーだこーだといいながら、面白くって1日で読んじゃった作品なんだけどね~~ やっべ、クリスティーに嵌る気持ちが分かるかも♪ 何人死んだっけ?10人のインディアンだから10人死んだ? そんだけの人が殺されておきながら、あんまり陰鬱なイメージがわかないのは、上品なミステリであったからなのかな。さすがクリスティ pearさん、ご紹介ありがとうござ~~まっした☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月19日 11時45分34秒
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