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2009年09月29日
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カテゴリ:小説感想

封印された夏の日の記憶!
眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去
真実は、偶数章だけで明かされる。


1998年1月単行本、2000年11月文庫発行。



お馴染み、S&Mシリーズの第7弾。
萌絵ちゃんでもなく、犀川先生がメインじゃないんです。

密室もないしシリーズの中でもちょっと異色な話でした。あえて言えば叙述トリックとかか。


犀川先生ファンとしてはつらいところ下向き矢印
いつ出てきはるんやろ?萌絵ちゃん出たからそろそろ...。
と思いつつも、チラホラとしか出てくれません。

私の中では最早キャラ小説として成り立ってしまっているシリーズなので(←思っくそ失礼www)、犀川&萌絵たんの掛け合いがないのは面白身に欠けるものでした><

せんせ~~カムバック!!


前作の『幻惑の死と使途』と同時進行といった形の作品。
『幻惑~』が奇数章だけで語られて、本作が偶数章だけで語られるといった具合。

繋がりは確かにある。でも、決して同時でないといけなかったわけではなかったんちゃうかなとは思いましたけども、森先生がやるんだから、〔面白い創りであった〕とついつい思ってしまう罠(笑)


切なくて、イメージとしてはひぐらしがなく頃に読むと余計に感情移入しそうなそんな雰囲気があった作品。うん、どこが?と言われても説明できひんけどね!!
避暑地って場所がそう感じさせるのかな、静かでひんやりとしたそういう気持ちになりました。

森先生っていつもラストが素敵なんで、余韻を引きずってしまうわけです。

それが、本作からも充分に伝わってくるので、切なさ倍増ですダッシュ


心理的な描写が多い分、キャラクターの魅力が今回かなり引き出されていました。

今日記書いてる時点で次の『今はもうない』読了ですが、睦子叔母の強烈な個性で苦手や!と思っていたのに、次で...ねぇ、みたいな(笑)

犀川先生や萌絵たんは今までの作品で人を理解しているつもりではありますけども、前作の『幻惑~』で初登場した萌絵たんのお友だちの杜萌が主役...かなりの魅力的な女性でした。

(核心→それがなんという勿体無いことを!!
なんとなく想像は出来るわけですが、彼女の一人称に近い形で語られている部分を読んでいただけに見事にひっかかったよ!!

そうね、私はイイ読者だよ(笑)



四つ葉きちんと読めてないんだろうね~なところから、疑問とかちょびっとだけ。

*素生は3年前に杜萌に殴られてからいつ居なくなったんだろ?
家出ということなんかな?

*赤松と杜萌との関係の描写がちょっと薄くなかったか~~雫
とは思ったけども、少しさっぱりとした程度でした><

*28歳妊婦の世津子さん、ビールはいかんよ!!
気持ちの整理する犀川先生は、かわいすぎました。我が子じゃなかろーよ(笑)

*萌絵ちゃんの一言「つねりますから」
かわいすぎるバカップル赤ハート





ご用事とかございましたら、
←コレ使ってください~~。
お返事はこちらにて♪ ご面倒おかけしますm(__)m





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最終更新日  2009年09月29日 21時23分40秒
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