カテゴリ:成功法則
こんばんは。安部昴冶です。
どうも風邪が抜けきりません。週末は安静にしていたのですが中々完治とまではいきませんでした。 気合が足りないんでしょうか・・・ それでは今日は競争優位性の確立について語ってみたいと思います。 ビジネスにおいて他社との競争は不可避のものです。ではどのようにすれば他社との競争に打ち勝つことができるのでしょうか? 経営戦略の創始者であるマイケル・ポーターによれば『差別化』または『コストリーダーシップ』のいずれかによって競争優位性を確立できるとされています。 『差別化』とは「コスト競争(価格競争)を避けて他社製品と明らかに違う製品やサービスを提供する」ことによって競争を有利に導こうとする戦略であり、『コストリーダーシップ』とは「同じ製品を提供するならコストを低く抑えて他社よりも安く消費者に提供する」ことによって競争を優位に戦う戦略のことです。 差別化戦略がうまく機能している例としては、ルイ・ヴィトンやエルメスなどのブランド品が挙げられます。これらの企業では製品の差別化が図られており、市場での優位性が確立されています。差別化はネーミング、デザイン、機能、アフターサービス、販売チャネルなどで行うことができます。また差別化は顧客の評価を受けるものでないと戦略的意味を成さないものであると同時に複数の差別化戦略をとることに よって高い参入障壁を作ることが可能になります。 一方でコストリーダーシップにより競争に勝ってきた企業の代表例はユニクロやデル・コンピュータが挙げられます。コストリーダーシップ戦略では低コスト製品を実現することによって競合他社より競争優位性を確立してシェアの拡大が図れます。またシェアの拡大により規模の効果が期待でき、さらにコストを引き下げられるという好循環を生み出します。このようなコストリーダーシップは徹底した部品や製品の標準化、生産ラインの合理化などによって達成することができます。 このような競争戦略は企業だけではなく我々個人についても当てはまります。昨今の雇用環境は非常に厳しいものがありますがこのような状況の中で他者との競争に勝つには『差別化』もしくは『コストリーダーシップ』を実現する必要があります。 他者との『差別化』に成功すれば高報酬でリストラの心配はまずありません。一方で他者と差別化できなければ『コストリーダーシップ』で自分を安く売らなければ、つまり低い賃金で我慢しなければ職を確保することができません。 こうした意味では個人においては『差別化』のみが競争に打ち勝つ戦略であるといっても過言ではないかもしれませんね。 安部 昴冶 MBA Solution, Inc. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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