それは本当に優れた投資なのか?
相場が暴騰しているので、リスクを取って投資をしていた投資家が高いパフォーマンスを得ている。当たり前だ。株価の変動が激しい銘柄に投資をすれば、暴騰相場では非常に多くの利潤を得る事が出来る。逆に暴落相場では、非常に多くの損失を蒙るので、ハイリスクハイリターンである。しかし、高いパフォーマンスを出している投資家が優れた投資家かといわれると、そうではない。日本経済の好転を予測して、景気循環株へ投資した投資家は多いだろう。彼らは先見の明があった投資家なのだろうか?結果論はそうである。過去は変わらない。他の可能性を排除し、なかった事にする。その為、その可能性を考慮した投資行動は全て非効率的な投資行動となる。それでは、リスクを取った投資の一例を御紹介しよう。2004年7月3日に1,000,000円で開始。2006年1月14日に2,129,250円まで増加。(最大)2012年10月26日に173,722円まで減少。(最小)2013年4月7日現在で、894,497円まで増加。1年半で213%に増加。(+113%)6年半で19%に減少。(-81%)半年で515%に増加。(+415%)これは、実は親の資金を預かって僕が運用した結果です。別にどうでも良いと、値動きの激しそうな銘柄への投資をしていました。変動が大きいですが、この口座は信用取引を用いていないので現物取引のパフォーマンスです。値動きの激しい銘柄への投資をした結果、このようなパフォーマンスとなりました。読者の皆さんは変動の大きさに驚かれるかもしれませんが、このパフォーマンスは成るべくしてなったものだ、と思います。盲目的にリスクを取って投資をした一例です。(常に業種の異なる2~4銘柄への投資、売買頻度は多くても年に数回程度)ここ最近で優れたパフォーマンスを得ている投資家が、どのようなリスクを取っているか。上昇相場で良いパフォーマンスを得た投資がどのようなものであるか。それは常に念頭に入れるようにしたいものです。