経営はロマンだ!
経営はロマンだ!ヤマト運輸の二代目社長小倉昌男さんの本です。きっとこの本には書ききれないほどのたくさんの経験をされてきたとは思いますが、それにしても、戦争を経験され、お母様を早くに亡くされて、結核を患い、御父様に結婚を認めてもらえなかったりと、波乱万丈な生き方をされた方です。だからこそ、強靭な精神で、頭の固いお役所ともやりあえたんであろうと思います。病気と闘ったことを思えば、働けるということがありがたいことだと思えるでしょう。そして、御父様から会社を受け継いだときは沈没しかけていたというから、ゼロからではなく,マイナスからのスタート。その中で、役員全員に反対されながら宅急便を誕生させた。それから、「官僚と戦う男」として、言われる所以であるお役所との闘いが始まる。この本を読んでいると、官僚の対応の粗悪さに日本の世の中はこれでは良くなるはずがないと思わされた。小倉氏の言っていることはいたってシンプル。それを難しくしようとしているのが官庁。小倉氏は頭が良かったので、行政をギャフンと言わせてきた。そのような頭脳をみなが持つべきだと痛感しました。先の先を見越している。非常に勉強になりました。道路法については、きちんとしたいきさつを知らなかった私には非常に腹立たしい!の一言です。高速道路を使っている人には全員に読んで欲しいです!!!やはり、何をするに勉強が必要ですね。非常に愛に溢れている方です。福祉の分野でも経営を広げ、人権を尊重する活動をしていました。その話も勉強になるところがたくさんあります。なぜ、なんのためにそれをやるのか?という目的を明確にすること。そしてそのロマンを実現させるために、経営する。素敵な方の生き方はとても勉強になりました。