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2009.03.29
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カテゴリ:Longines
 いよいよバーゼルフェアが始まりましたが、私が最初に気になったのはロンジンの新作クロノグラフ「ロンジン コラムホイール クロノグラフ」です。
Longines Column-Wheel Chronograph
 非常に品の良い、古き良き時代=機械式手巻きクロノグラフ全盛期=を彷彿させるヴィンテージ風クロノグラフですが、なんと中身はETAの新型自動巻きクロノグラフで、コラムホイール作動の機械です。
 9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計という並びは、かつての名機「Valjoux23」や「Venus178」「Lemania27CH」等(これらは手巻きですが)と同じであり、またロンジンには手巻きクロノグラフの最高傑作と言われる「CAL.13ZN」を製造した過去があります。過去を知る人にとっては感慨深いロンジンの新作と言えるのではないでしょうか。
Longines Column-Wheel Chronograph L688.2
 さて機械ですが、「CAL.L688.2」とはもちろんロンジンでの名称で、ベースはETAの新型「A08.231」になります。A08は、2005年に発表された7750の3針版A07「バルグランジュ」シリーズとは少々流れの違うシリーズと言えそうです。明らかにされた仕様は、振動数28,800/h、ムーブメント直径30mm、27石、パワーリザーブ55時間というところですが、振動数やサイズ、石の数、インダイヤルの並びの他、テンプのサイズと位置やコラムホイール(カム)の位置が7753(ほぼ7750と同型)に酷似している(見える範囲ですが)ことからも、このムーブメントのベースが7750系であることは疑いようがないでしょう。
 ただし良く見れば、パワーリザーブが延びたり、緩急針の微調整装置が変ったり、ブリッジの形状が直線的でなくなったりと、明らかな違いも見受けられます。この違いがベース機「A08.231」からなのか、ロンジンによるものなのかは定かではありませんが、少なくとも数少ない量産型コラムホイール作動の自動巻きクロノグラフムーブメントであることは間違いありませんし、コラムホイール作動としてはかなりリーズナブルな価格設定がされるのではないかと期待できます。
 また、十分過ぎる実績を積んだ7750系の進化モデルと考えれば、精度や耐久性の面での心配が殆ど要らないというのもこの機械の大きなアドバンテージと言えます。

 青焼きされた大型のコラムホイールがとても目立ち、自動巻きクロノグラフとしてはなかなか見栄えの良い機械です。当然シースルーバックでしょうから、コラムホイールの作動を十分堪能できるでしょう。

 近年高~い自社開発クロノグラフが沢山出てきましたが、それらにとってこのETA A08は大きな脅威となるでしょう。願わくばこのA08がかなりの低価格で、他のブランドの自社開発ムーブの低価格化を促す起爆剤になってくれればいいのにな~と思います。(それ程単純なことでもないのでしょうが^^;)


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Last updated  2009.03.29 19:50:50
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