テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:OMEGA
今年はNASAがアポロ11号で月面着陸を成功させて40周年に当たります。同時にオメガにとってはスピードマスターが月に降り立った唯一無二の存在となってから40周年に当たる年という事になり、当然これを記念した限定スピードマスターが発表されました。スモールセコンドに、鷲が月面に降り立つ様子が控えめに描かれ、クロノグラフ秒針の先端と、文字盤に記された月面に降り立った時間「02:56 GMT」の文字だけが赤く着色された限定モデルで、オメガファンでなくても科学好きの男子であれば興味を持ってしかるべきでしょう。
しかし今年発表されたオメガの新作で最も注目に値するのは「プロプロフ」の復活ではないでしょうか? オメガの「プロプロフ」とは、1970年に発売されたダイバーズウォッチで、正式には「シーマスター プロフェッショナル600」という名称で、文字通り600m防水を誇るプロ仕様のモデルでした。その特異な造形からか、アンティーク市場では根強い人気があり、たまに見かけてもかなりの高額で取引されています。 今年発表された新型「プロプロフ」は、驚くほどオリジナル(1970年)に忠実な外観を持ち、いかにも頑丈そうな角ばったケースに物々しいオレンジのベゼルロック解除ボタンや赤く巨大な分針など、見るからに只者ではない雰囲気を醸し出しています。オリジナルとの明確な違いはその防水性能で、600mから1200m防水に、いかにも現代のプロ仕様と呼べる性能になっています。ロレックスの新型シードゥエラーの3900m防水やIWCアクアタイマーの2000m防水には及びませんが、十分過ぎる防水性能であることは間違いありません。これ以外は日付位置が3時位置から4:30位置に移動したり、竜頭ガードの形状が若干変ったり、回転ベゼルのインデックス部にサファイアクリスタルが使用されるなど、細部のブラッシュアップに止まり、全体的な雰囲気は本当にオリジナルそっくりです。 搭載されるムーブメントは新生オメガの基幹キャリバーたるCal.8500です。これは2007年に発表された最新の自動巻きムーブメントで、CO-AXIAL脱進機にフリースプラング調速装置を組み合わせた高精度クロノメータームーブメントで、ツインバレルによりパワーリザーブは60時間と、なかなかのハイスペックです。 気になる価格ですが、ラバーベルトが8,400スイスフラン、メタル(メッシュ)ブレスが8,600スイスフランということで、日本での価格は80万円台後半になりそうですが、まだ発売は未定です。 あくの強い外観は万人受けするのもではないでしょうが、単なるハイスペックなダイバーズウォッチでは物足りないと言う向きには、非常に魅力的な存在となることは間違いないでしょう。 OMEGA一覧へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.05 19:02:48
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