ゲーム雑記

これまでの私の料理らしい料理の経験といったら、
永谷園の「チャーハンの素」を使って作るチャーハンぐらいであろうか。
まぁ、要するに「ほとんどない」のであるｗ。

そんな私なのだが、8月下旬くらいに「しゃべる！DSお料理ナビ」を購入した。

任天堂のHPや他の方のブログなどで実際に調理している模様を見て、
「コレなら自分でも作れるのでは」と思い、思い切って買ってみたのである。
買った時、冗談半分で友人たちに、「オレがキミん家の夕飯の面倒を見てやるよ」
などと吹いていたのだが・・・本当に「夕飯を頼む」というオファーが、
つい先日来てしまったのであるｗ。

依頼主は、toppo夫妻宅。toppoも、このブログにちょこちょこ登場する
疾風と同様に20年以上付き合いのある親友である。
もちろん、そんな仲なので私が「料理オンチ」であるということは、百も承知。
「お料理ナビ」で本当に「ド素人」が作れるのかどうかという検証も含めてｗ、
「あえて」の依頼である。
ちなみにtoppo夫妻は、奥さんはもちろんtoppoもかなりの料理経験者である。
果たして、そんな2人に満足してもらえる料理を、
私は作ることができるのであろうか・・・。


調理当日。この日は、toppoが休みで奥さんは仕事。
夕方ぐらいにtoppo宅へ向かう。

まずは、メニューの選定。「何が食べたい？」と聞くと、
それも「完全に任せる」とのこと。
お料理ナビのレシピには、かなり簡単にできると思われるものもあるのだが、
やはりそれでは「面白くない」と（生意気にも）思ったのでｗ、
「それなり」に手間がかかるものを、しかも「2品」作ることにした。
それらを踏まえて検討した結果、「えびピラフ」と「かぼちゃのポタージュ」の
2品に決定。必要な材料をメモして、早速買出しに出かける。
・・・メモを持ってスーパーに買い物に行くなんて子供の時以来かなぁ、
などと思いつつ買い物を済ませる。

材料も揃ったところで、いよいよ本格的に調理開始である。
このとき時刻は18時30分。まずは、「えびピラフ」から。
いざ台所に立つと、少し緊張するｗ。

この「お料理ナビ」、料理を選んでナビを開始すると、必ず音声で
「さぁ、おいしい××を作りましょう」と言うのだが、
その「おいしい」の部分すらも、料理ド素人の私にとっては
ちょいとしたプレッシャーに。せめて「マズくはない」とか「食えなくもない」
ぐらいにしてもらえると、気が楽なのだが・・・。

記念すべき最初の手順は「米を洗う」。
お料理ナビでは、「透明になるまで水をかえながら洗う」とあるのだが、
洗っても洗っても一向に水が透明になる気配がない。
どうしたものかとtoppoに聞いてみたら、「あんまり透明にはならないから、
ある程度洗ったらいいよ」とのこと。
良かった。ヘタしたらいつまでもいつまでも洗っている所であった。
妖怪「小豆洗い」ならぬ「米洗い」になるのを回避することに成功。

その後は、玉ねぎのみじん切り、マッシュルームのカットと続くが、
「みじん切り」も動画による解説映像のおかげで、わずかに
「みじん」にならない部分が出たのみで、なんとかクリア。

次は、「玉ねぎをフライパンで炒める」。
フライパンにバターを入れて中火で溶かし、そこに玉ねぎを入れて炒めるのだが、
音声で「焦がさないように注意してくださいね」と言われたにもかかわらず、
火が強かったせいか、アッサリとバターを茶色にしてしまう。
慌てて火を抑え、玉ねぎを炒めることに。この件をtoppoに確認してみると、
「色は茶色がかっちゃうけど大丈夫、食べれる」とのことなので、そのまま続行。

そして、米、マッシュルーム、えびを入れて引き続き炒める。
この時点で炒める量も結構増えてきており、まだうまいかき混ぜ方の分からない私は、
かき混ぜるごとに少しずつフライパンの外に材料が「OB」してしまい、
toppo家のコンロ上を散らかしまくってしまう。

炒め（散らかし）終わった所で、この材料と水を炊飯器に入れ、
後はスイッチを入れるだけ。とりあえず、これでえびピラフは終了。
次は「かぼちゃのポタージュ」に取り掛かる。

まずは、かぼちゃのカット、そして皮むきなのだが・・・
実は、ココが今日最大のヤマ場であった。
かぼちゃというのは、こんなにも硬ェものなのか、ということを
イヤというほど思い知らされる。
包丁の使い方もイマイチわからないので、かぼちゃに包丁を入れる度に
「ビキッ」という今まで聞いたことのない音色を奏でてしまうことに。
toppoに「こんなんで包丁大丈夫？」と聞いたら、「大丈夫、安物だから」と、
「包丁自体の安否」についてはうやむやな回答が。
まぁ、本人が大丈夫と言っているのだから、ヨシとしよう・・・。
切るだけで「一苦労」さらに皮むきで「百苦労」し、ヘトヘトになりつつもなんとかクリア。

かぼちゃでかなり苦労したせいか、この後は比較的ラクに進めることができた。

■切ったかぼちゃと玉ねぎを炒め、やわらかくなるまで煮る。
■煮た材料をミキサーにかける。
■ミキサーにかけた材料をこし器でこしながら鍋に戻す。
■牛乳を加えて煮る。

そして、いよいよ最後「味の調整」である。
鍋に塩とこしょうを少し入れては味見、を繰り返し・・・「コレだ！」と決定。

悪戦苦闘の調理に、ついに終止符が打たれたのであった・・・。
このとき時刻は20時30分。実に2時間に渡る闘いであった。

その出来上がり具合はこちら。



ちょっとスープの皿のフチが汚れているのは「ご愛嬌」ということでｗ。

さて、いよいよこの完成品を食べてみることに。
結果は・・・自分でいうのも何だが、なかなか美味しく作ることができた。
えびピラフは若干「べショッ」となってはしまったものの
味自体は特に問題もなく、ポタージュも普通に美味しかった。
toppo夫妻ご両人からも「おいしい」と賛辞をいただき、
そこには「社交辞令っぽさ」を感じなかったのでｗ、
本当に喜んでいただけた模様であり、ホッと胸を撫で下ろした次第である。


今回の経験で、「料理って大変なんだなぁ」と実感。
その夜、母にいきなり「今まで何百食、いや何千食も作ってくれてありがとう」と言うと、
母は何事かと面食らいつつも（そりゃそうだｗ）、友人宅で料理をした事情を説明すると、
「そうなんだよ。大変なんだよぉ。」と少々おどけた感じで、
息子からの礼辞に照れくささを感じつつも、満更でもない様子であった。

今まで以上に料理を作ってくれた人に対して感謝の念を持つようになったので、
そういった意味でも、今回の経験は良かったように思う。
慣れない事をしてものすごく疲れたので、またすぐに作りたいとは正直思わないもののｗ、
toppo夫妻からも「次も是非」というオファーをいただいており、
いずれはまた挑戦してみたいと思った次第である。


「しゃべる！DSお料理ナビ」
［メーカー］任天堂
［機種］ニンテンドーDS
［発売日］2006年7月20日


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