カテゴリ:マイ・フェイバリット・ソングス
Something Real Amazon Prime TVCM 近年まれに聴く美しいバラードだと思う。 いきなり話はそれるが、「Something Real(ちょっとした現実)」は、今たぶん文学主流の純文学小説家たちがこぞって表現しようとしている対象であり、境地である。短歌表現者も例外ではない。 この日本社会に、さまざまの個別具体的な問題はもちろんまだあるだろうから、それは解決していかねばならないが、全体としておおむね成熟した、飽和した社会システムは実現されている。 アジア人として、ついに我々日本人が初めて、多数派が静謐な日常を享受できる社会環境の中に生きられる状況に達したといえるのではないか。 日々のニュースを見るにつけ、この国はほとんどありうべき「理想」を実現している国のひとつであると分かるだろう。国民の弛まぬ問題意識と解決への真摯な努力のたまものである。日本人はすごいのだ。これは我が子にも日頃さまざまな言い回しで言って聞かせている、父親として最大級のメッセージである。 そういう意味で、我々は本当にアジアの「前衛」なのだろうと思う。 今年の大河ドラマが描いている「脱亜入欧」は正しかったのであり、まさに日の出の勢いであったが、とんとん拍子過ぎてやや調子に乗りすぎ、果ては欧米諸国の人種差別色も濃厚な集団いじめ・リンチに遭い、果ては敗戦という大失敗・亡国の危機を乗り越えて、ますます反省をこととする虚心坦懐な国民性が培われた。 ・・・というような状況の中で、日本文学は果てしない日常の中のとめどない詩情をますます豊かに表現するものであり続ける。 これは、けっこう日本文学・文化の伝統にも沿っていると思われるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月23日 07時31分50秒
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