カテゴリ:童謡・民謡 桃源郷
月が出た出た 月が出た ヨイヨイ 三池炭坑の上に出た あんまり煙突が高いので さぞやお月さん 煙たかろ サノヨイヨイ 一山 二山 三山越え 奥に咲いたる 八重つばき なんぼ色よく咲いたとて サマチャンが通わにゃ 徒の花 あなたがその気で いうのなら 思い切ります 別れます もとの娘の十八に 返してくれたら 別れます 晴れて添う日が来るまでは 心一つ 身は二つ 離れ離れの切なさに 夢でサマチャンと 語りたい 香春岳から 見下ろせば 伊田の竪坑が 真正面 十二時下がりの サマチャンが ゲージにもたれて 思案顔 格子窓から 月がさす サマチャンの寝顔の 愛らしさ 外した枕をすけさしょか 思案なかばに 明けの鐘 お札を枕に寝るよりも 月が差し込む あばら家で 主の腕にほんのりと わたしゃ抱かれて 眠りたい たて杭 千尺二千尺 下りゃ サマチャンのツルの音 ままになるなら あの側で 私も掘りたや 黒ダイヤ 伯爵夫人となるよりも 月の差し込むあばら家で 主さんお庭で藁仕事 わたしゃお側で 針仕事 巻いた巻いた三十五函 そこで選炭婦が苦労する 棹取りゃ桟橋で花踊り ウロウロするのは お役人 ダイヤモンドがほしいなら 一度来て見れ この鉱山へ 男盛りのサマチャンが 粋で掘り出す 黒ダイヤ わたしのサマチャンとロを押す ヨイヨイ わたしゃ選炭場でボタを選る 見上げて見下ろす顔と顔 にっこり笑うて 知らぬ顔 サノヨイヨイ 作詞者不詳 福岡県民謡 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月21日 07時24分41秒
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