カテゴリ:社会現象 フェノメナ
■ 裁判官罷免に慎重意見
識者「萎縮効果与える」 岡口判事弾劾裁判判決 【時事通信 3日配信】 私には本当に分からないニュースだ。疑問満載だ。 現役裁判官を表現行為(SNS投稿)で弾劾・罷免するのは史上初めてだという。 刑事事件など(犯罪)を起こしたわけではない。 私は上記リンクの記事の論調に賛成だ。 だいたい、この殺人事件被害者女子高生の遺族が、何でこんなに怒髪天を衝くごとく怒ってるのかが、まず全然理解できない。 一番問題にされたらしいのは、当該判事がSNSに書いた、憎むべき犯人の性癖などについて「首を絞められ苦しむ姿に性的興奮を覚える男」に「無残にも殺されてしまった女性」という一文である。 あられもない表現ではあるが、それはまあ、その通りなのではないか。 事実を言ってはいけないのか。 この表現のどこが問題なのか、私がバカなのかどうか分からないが、分からない。 そのほかにも、公開されていない文面があるのだろうか。 この判事のその他の表現行為に関しても、ネット上の言説を読み慣れた我々には、多少刺激的ではあるが、それほど大したこともないように思える。 当該判事は、東大卒のきわめて有能な裁判官であるという。 その裁判実務に関する著書は、若い法曹たちの必読の名著であるともいう。 裁判官がSNS投稿してはいけないという規矩はないという。 しかし今回の判決は、事実上それをきわめて制約するものとなっている。 裁判官は、公判以外では黙っているか、せいぜいキレイごとしか言ってはならないということか。 言論・表現の自由はものすごく大事だと、私は思っている。 このブログだって、(前エントリーの「ブラマヨ小杉連作」などは、まあお遊びとしても)たまには身の程知らずな硬派の政治・社会的なテーマについて書いたりしている。違う意見に対しても、出来る限り寛容でありたいと思っている。 それをいちいち恣意的に咎められたり、強権的に罰せられたりしてはたまらないと思う。 やや大げさに敷衍すれば、表現の自由がない国へのはじめの一歩ではないのか。 折しも、NHKでは日本女性初の弁護士・裁判官となった偉人のヒロインの生涯を描く連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』が始まったところである。 かわいい演技派人気女優・伊藤紗莉がはまり役で、喜劇仕立ての脚本と彼女が得意とするコミカルな演技がマッチして、今後ますます楽しみである。 法律・司法とは何か。改めて考えるきっかけになるのではないか。 ・・・ちなみに、私の娘の一人は、現在法学部の大学生である。 普段の振る舞いは、世間知らずでコミカルである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月07日 07時16分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[社会現象 フェノメナ] カテゴリの最新記事
|
|