カテゴリ:近代短歌の沃野
岡本かの子 桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり 狂人のわれが見にける十年まへの真赤きさくら真黒きさくら おのづからなる生命のいろに花さけりわが咲く色をわれは知らぬに 美しき亡命客のさみえるに薄茶たてつつ外は春の雨 あはれあはれ寒けき世かな寒き世になど生みけむと吾子見つつおもふ 歌集『浴身』(大正14年・1925) * 吾子:岡本太郎。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月04日 18時29分34秒
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