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テーマ:洋楽(3394)
カテゴリ:音楽
Starsailor、7年ぶりのアルバム「where the wild things grow」がリリースされました。 もう出ないかなと思っていたところでのこういうニュースは、本当に嬉しい。プロデュースは前作に引き続き、Embraceのマクナマラ兄弟の弟・Richard McNamara。Starsailor+Embraceなんて、おいしすぎる組み合わせです。相変わらずのJames Walshの粘っこく歌い上げるヴォーカルが、何とも言えず激渋です。随所に差し込まれるファルセットも聞きほれます。 期待にたがわぬStarsailorっぽさと、ライヴっぽいグルーヴ感のある曲(「heavyweight」とか「dead on the money」とか)がアクセントになっているように感じました。Embraceの初期を思わせる、ワイルドな音のような…?やはりプロデューサーの存在って音に出るのかななんて思っています。賛歌のようなコーラスが印象的なオープニングナンバー「into the wild」や、「after the rain」のあたたかい音も、どこかに野生や自然の雰囲気を感じさせてくれて、聴いていて本当に心地良い。 「better times」とか、本当にベタでストレートに元気づけてくれる曲なんですが、このストレートな感じが最近なかなか見ない感じで胸に突き刺さりました。「顔をあげて、息をして。今よりずっといい時間が来るって希望が、そこにあるんだから」って。ありふれてると言われたらぐうの音も出ませんが、これを優しいメロディで歌い上げた直後に、まるで正反対のグルーヴィーなジャムセッションみたいなアウトロで終わるんです。だから普通じゃない。そこが良い。 イギリスのバンドの中では少々地味目かなとも思いますが、夜にじっくりと浸りながら聴くのに最適。 一瞬のインパクトはなくとも、聴き込んでいくほどにじわじわと味が出ます。凛とした佇まいを崩すことなく、彼ららしい説得力にあふれた美しいメロディの奔流に、内心「くうう~たまらん!」とニヤつく私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.19 20:03:50
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