カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
モイラが生まれて初めてスクリーンで観た高倉健主演映画は、
実を言うと、この映画です‥‥ 高倉健+岸恵子「ザ・ヤクザ」シドニー・ポラック監督=映画ポスター '74年の日米合作映画で、監督は「追憶」のシドニー・ポラック。 役者はハリウッド勢がブライアン・キース、ロバート・ミッチャムといった大スター。 日本勢が健さん、岸恵子、岡田英次といった、これまた大スター。 待田京介、汐路章、郷英治といった、仁侠映画の常連さんも脇を固めています。 モイラはこの映画を、まだほんの子どもの頃に映画館で一度、 成人してから一度、ビデオで観ていますが、 正直、「はあ??わけわかんない‥‥」の連続でした。 現代の日本や日本人を、かなり正確に描写している点は評価します。 ハリウッドが描く日本や日本人って、現代劇でもフジヤマ、ゲイシャ、ヘアスタイルはチョンマゲなんてのが多いですから。 しかし、日本特有の「任侠道」や「義理」というものを、ハリウッドに持ち込んだのが、 かなりの冒険というか、いささかムリがありましたね‥‥ まあ一種の異国趣味で作られたような映画だから、致し方ないかもしれませんが。 最初、健さんと岸恵子は兄妹のふれこみだったのに、 実は夫婦だったってのも、なんだか不自然だし、 そもそも、おフランスはパリ在住の岸恵子は、はなっからハリウッド映画にそぐわない。完全なミスキャスト。 日米合作映画だから、当然日本語も英語も使われ、 ロバート・ミッチャムがわけわからない日本語を話すのは仕方ないとしても、 岸恵子の娘役(日系人女優)の日本語はひどすぎ。どう聞いても東京の生まれ育ちの娘じゃない。新人でも大根でも日本人女優を使うべきでした。 一番わけわからなかったのは、ロバート・ミッチャムまで指をつめるシーン。 「はあー??なんであんたまで指つめなきゃなんないのおおお?!」 あまりにも唐突なので、唖然となりました。 だけどこの作品、おおっという見せ場もあります。 健さんがヤクザの親分(岡田英次)のところにドスを片手に乗り込んで、 目にもあざやかな刺青を見せながら、相手をバッタバッタと斬ってゆくシーンは かなり魅せました! 特に待田京介との決闘は俯瞰からの撮影が心ニクくて迫力満点! 郷英治のスキンヘッドに女郎蜘蛛の刺青も、グロいけどインパクトがありました。 ハリウッドは、ときどきこういうオリエンタルな香りの映画を作るけど、 生粋のアジア人が観たら、どこかおかしい映画に仕上がりますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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