カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
東映仁侠映画の大輪の花・藤純子の超人気シリーズ「緋牡丹博徒」の第2弾‥‥!
緋牡丹博徒 一宿一飯(DVD) ◆20%OFF! 今回の舞台は、名物やくざを数多く輩出した上州。 出だしは、われらがお竜さんが溌剌と八木節の太鼓を叩くシーン。 これだけでも絵になります。 上州は富岡で、今で言う宅配便の仕事を請け負う一家に逗留するお竜さんが、 農民をいじめる悪徳高利貸しと、渡世人の風上にもおけぬ極悪ヤクザを相手に、 真っ赤な緋牡丹の花咲く身体を張って闘うのです。 共演は菅原文太に、若山富三郎、そして鶴田浩二と、超豪華! 上州育ちの流れ者の一匹狼・鶴田浩二もカッコ良かったけど、 侍くずれと思しき寡黙な殺し屋・菅原文太も良かったですね。 お竜さんが悪漢相手に小太刀を振りかざすのを見て、 「小太刀か‥‥使えるが甘い」と呟くのが、シブかったです。 明治の幕開けで藩政が崩壊してから、侍たちは禄を失い、 やくざになりさがった者も、結構いたんでしょうかねえ‥‥ 全身に弁才天の刺青を入れ、賭場で坪を振るう白木マリも貫禄十分。 やくざの親分の女でありながら、自分を愛したばかりに、 男でなくなるという凄惨な制裁を加えられた愛人・西村晃との純愛が、また泣かせます。 「やくざは何より義理と人情、そして仁義を守らんちゃ、ただの人間のクズですたい」 「身体に墨ば入れても、心に墨は入れられんとです」 このお竜さんのセリフには、ぐっときますね。 世間様からやくざ者、日陰者と呼ばれても、筋だけはきちんと通す‥‥ 最近、大分県の教育委員会や先生がたが、教員採用試験をめぐって多額の商品券を懐に入れるという不祥事が発覚しましたが、 こういう連中に言って聞かせたいものです。 子どもを教育する立場にある人間なら、きっちり筋を通せ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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