カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。 今宵はチャンバラ映画の大傑作、否、モイラ的には金字塔とも言える 工藤栄一監督の「十一人の侍」をとりあげますね!! 時は天保10年。館林藩主で将軍の弟・松平斉厚(菅貫太郎)は、家来と狩猟に興じていた時、 隣の忍藩領内に入ってしまい、前を通りかかった木こりの老人が邪魔だと弓矢で射殺した。 そこにたまたま居合せた忍藩主・阿部豊後守正由(穂高稔)が、斉厚をたしなめたが、 斉厚は却って逆上し、今度は豊後守の目に矢を放ち、殺してしまった。 江戸の千代田城で忍藩次席家老・榊原帯刀(南原宏治)は、 老中・水野越前守(佐藤慶)に訴状を出し、斉厚の処分を求めるが、 水野は、たしなめた正由のほうに非があると冷たく言い放ち、訴えは退けられた。 怒った榊原は、親友の仙石隼人(夏八木勲)に、斉厚を暗殺するよう命じた。 そして、義憤に駆られた若き忍藩士・三田村健四郎(里見浩太郎)を始めとした若武者6人と、 急死した兄に代わって剣をとった女傑・県ぬい(大川栄子)が、暗殺隊に加わるのだったが…… この映画、なんてったって、チャンバラのシーンが実にリアルで迫力満点なんです! モイラ、名画座で観ていて、思わず手に汗握っちゃいましたよ。 見どころはチャンバラのシーンだけではありません。 斉厚が大っぴらに通う吉原遊郭のセットも、実に大がかりでリアルなんです! 千代田城の内部のセットも、モノクロームの映像ゆえに、却って冷たさや不気味さを醸し出していましたね。 役者も錚々たるものですよ。 夏八木勲、里見浩太郎、南原宏治、佐藤慶、大川栄子のほかにも、 青木義朗、宮園純子、近藤正臣、汐路章、当時まだ無名だった川谷拓三、志賀勝、 そして、大友柳太朗、西村晃(モイラの大学の大先輩!)と来るんですからね! 圧巻なのは、クライマックスの館林藩、忍藩の堺・房川の渡しでの 暗殺団と、江戸から居城のある館林に戻る斉厚の大名行列の一行との、 豪雨の中の壮絶な斬り合い!! 「そこまでやるか⁉」と思うほどの、リアリティ満点、迫力満点のシーンです! ゴジラシリーズでおなじみの伊福部昭センセの音楽も、 激しいチャンバラのシーンを盛り立てていましたよ! 観て絶対に、ぜーったいに損のない大傑作です!! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 3, 2024 10:00:17 PM
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