カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
'78年、特撮の歴史と伝統を誇る東宝が、
何をとち狂ったのか、「特撮のないSFを作る!」と意気込んだは良いけど、 興行的には惨敗、 批評家からもクソミソに言われた作品‥‥ それが、「ブルークリスマス」です。 ブルークリスマス [DVD] 世界のあちこちでUFOが目撃され、 目撃した人たちは、体の血液が青くなるという、とんでもない突然変異が相次いで発生。 しかし、血が青くなった人たちは、どういうわけかみんな、憎悪や怒りの感情が消えうせ、 争いごとをいっさいしなくなるのだ。 ところが為政者たちは、突然変異の「青い血液人間」たちが、 普通の人間とは違う社会を作るのではないかと恐れ‥‥ ‥‥とまあ、ストーリーは一応SFっぽいんですが、 これを映画にすると‥‥「はあ~~???」って感じでした。 「特撮のないSFを作る!」という意気込みは買っても良いけど、 倉本聰のオリジナル脚本&岡本喜八監督のコンビって‥‥(>_<) 思いっきり水と油です! 仲代達矢、岡田英次、岸田森、八千草薫、勝野洋、竹下景子、天本英世、沖雅也など、 演技派、個性派、往年のスター、新人、イケメンと、出演陣はバラエティに富んでいますが、 なんだかさっぱり、わけのわからない映画でしたね。 作り手がこの映画で何を訴えかけたいのかが、全然わからない。 いや、倉本氏、岡本氏自身も、よくわかっていなかったんじゃないでしょうか。 そもそも、こういうのSFって言うかなあ‥‥? 超ショボかったのが、青い血液人間パニックに乗じて、 「ブルークリスマス」という歌をヒットさせる、ヒューマノイドというカリスマロックグループ。 「さよならジュピター」のイルカを讃える教祖様のようなシンガーにもびっくりしたけど、 このヒューマノイドにも、ものすごい脱力感を感じました。 信じられないのが、この偉大なる失敗作が、 のちに名画座で公開されるようになってから、徐々に評価を受けはじめたとか‥‥ なんだか悪口ばっかり書いてるけど、 それでもモイラ、この映画、嫌いになれないんですよ。 最初っから思いっきり勘違いしているくせに、監督が結構リキ入れているっぽいからかなあ‥‥? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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