カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
う~ん、この映画は、
観ていて、良い意味でも悪い意味でも「裏切られた」ような作品でしたね。 '99年、韓国の「ハッピーエンド」です。 ソウルで幼児向けの英語塾を経営するボラ(チョン・ドヨン)は、 失業中の夫ミンギ(チェ・ミンシク)に、子どもと家事を任せて 仕事に精を出す一方で、大学時代の同級生イルボムとの不倫に夢中。 うだつのあがらない日々を送っていたミンギは、 ある時、妻ボラの行動に不審を抱き‥‥ 冒頭のボラとイルボムの激しいセックスシーンに、まず目を奪われました。 失業中のしょぼくれ亭主役のチェ・ミンシクの名演にも、目をむきました。 (この人はほんと、役者に生まれついたような人ですね!) 妻の行動に不審を抱きながらも、失業中の負い目から、 厳しく問いただせない弱弱しさ、 そんな情けない自分と、深まる妻への疑惑、激しい嫉妬が 気弱な中年男の心をミキサーのようにかき乱す様子が、 淡々とした演出の中、よく表現されていました。 しかし、一方の妻ボラの心の動きが、ほとんど掴めなかったのが残念。 それと、間男しながら夫に対して罪悪感がまるでない様子も、 理解できませんでした。 不倫相手のイルボムを、それほど深く愛している様子も見せていないのに‥‥ あと、全く不可解だったのは、ミンギが住むアパートの階下の少女が飛ばす大きな風船。 あの少女の存在と、風船の登場‥‥あれ、一体なんの意味があるんでしょう? 後半、急展開するストーリー進行は、良い意味で裏切られましたが、 ミンギ以外の人物設定や、無意味なシーンや描写は、悪い意味で裏切られました。 でも、一番裏切られたのは、この「ハッピーエンド」という題名です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 20, 2021 07:20:56 AM
コメント(0) | コメントを書く
[愛すべき(?)トンデモ映画] カテゴリの最新記事
|
|