カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
古い奴だとお思いでしょうが(by鶴田浩二^^)、モイラは「義理人情」、「筋を通す」という言葉が大好きです。
たとえ世間のつまはじき者や、社会不適格者でも、 潔く己の過ちを認め、きっちり落とし前をつける人間は、尊敬に値します。 逆に、どれほど立派な肩書きを持っていて、世間では「お偉方」と呼ばれる人でも 義理人情のかけらもない、筋も通さない人間は、大嫌いです。 今の日本人が忘れかけている「義理人情」「筋目」「落とし前」という美しい日本語を 否が応にも思い起こさせてくれるのが、 藤純子(現・富司純子)の人気シリーズの4作目 「緋牡丹博徒 二代目襲名」('69年 東映)ですね。 緋牡丹博徒 二代目襲名/藤純子富司純子 矢野一家再興のため、7年ぶりに郷里の肥後に帰った博徒の竜子(藤純子)は、 筑豊鉄道敷設工事を引き受けるが、 鉄道が通ればたちまち職を失う川渡し人足たちや、悪徳一家の手ひどい妨害を受ける。 それでも何とか川渡し人足の組頭を味方につけ、工事を継続するのだが 悪徳一家は卑怯な手口で、竜子たちに襲いかかるのだった‥‥ お竜さんが人足頭に話をつけに行き、おっそろしい顔をした頭(石山健二郎)に脅されるや、 懐からさっとダイナマイトを出して、 「このお竜は、あんたがたと死ぬ覚悟で来たとばい!」と啖呵を切るシーン、 めっちゃかっこよかった! 高倉健演じる、監獄帰りの一匹狼とのラブロマンスも見ものです。 レギュラーの若山富さんは、この作品では出てこないけど、 アホすぎて笑えるお調子者役の長門裕之、いつ見てもシブい待田京介らが、 毎度のことながら、いい味を出していましたね。 残念なのは、この作品でお竜さんが、あの美しい緋牡丹の刺青を披露していないこと。 藤さん、この作品のオファーがあった時、肌を見せることにものすごく抵抗があったそうですね。 今の女優さんなら、そう抵抗はないんでしょうけど。 [DVD未発売:日活1969年] 藤田五郎の姐御●扇ひろ子/小林旭 【七夕セール!】 陽炎(DVD) ◆25%OFF! 妖艶な女侠客・お蝶に扮する池玲子が、艶やかな猪・鹿・蝶の刺青を背負って体を張ったアクション&艶技を展開する官能娯楽作!DVD未発売。■やさぐれ姐御伝 総括リンチ■ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 20, 2009 12:25:28 AM
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