カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今夜はちょっと毛色を変えて、社会派っぽく行きますね(どこが?!) 毛利郁子という女優をご存知ですか? 元大映の女優で、'57年の「透明人間と蝿男」でデビューし、 スクリーン一杯に広がるグラマラスな肢体が、世の男性をメロメロにした妖艶な人気女優でした。 彼女は、勝新の「座頭市シリーズ」や雷蔵様の「眠狂四郎シリーズ」にも出演し、 また、大蛇を身体に巻きつけた演技で、数々の猟奇作品の主演女優となりました。 ところが'69年、彼女は妻子ある興行師との不倫のもつれから、相手の男性を刺殺。 現役スター女優が殺人犯となったことに、世間は大いに驚いたそうです。 折りしもこの頃、永田大映は最後の頼みの綱だったスター雷蔵様を失い、 経営はますます悪化。そこへもってきて、主役級女優のこの事件‥‥ ヤクザな永田ラッパも、さすがに仰天して頭を抱えたことでしょうね。 毛利郁子は懲役5年の判決を受け、塀の中に。 そして大映は’71年に倒産。 3年後に出所し、以後は映画界とは完全に無縁の人となり、 主婦・母として平穏な生活を送っているそうです。 華やかな容姿ゆえに周りに担ぎ上げられ、映画界に入ったものの、 愛人との間に出来た子を生んで育てるなど、健気な一面があり、 もともと「人を押しのけても‥‥」という映画界の体質に合わなかった人だったんでしょうね。 だから不倫を踏み台にのし上がることなど考えもせず、上記事件を起こしてしまったのでしょう。 栄光、挫折、罪‥‥人生、何が起こるかわかりません。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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