カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
観終わったあと、
やたら度数が高い上に、悪酔いする南国あたりのおかしな酒を飲まされたように 頭がクラクラする映画って、たまにありますよね。 この'68年の今村昌平監督作品「神々の深き欲望」が、 まさにそうでした。 【決算セール】NIKKATSU COLLECTION 神々の深き欲望(DVD) ◆25%OFF! まるで文明社会から取り残されたような沖縄の孤島・クラゲ島。 大木の下で、語り部の白髭の翁が蛇皮線片手に子どもたちに聞かせる「島の始まりの物語」によると、 兄と妹の神が抱き合って夫婦になって生まれたのが、この島だという。 そして、その禁断の物語は、この島で現実に起こっていた‥‥ 人々が今も原始生活を送る南海の孤島、 兄と妹の禁じられた恋、 本能だけで生きているような、肉感的な島の頭の足りない娘、 その島の娘の不思議な魅力の虜になる都会から来た技師。 島の古い因習を嫌い、都会に憧れるも、 島に巣食う「魔物」に囚われ、出るに出られない若者‥‥ 全篇これ、泥臭くて暑苦しい人間の生と性に満ち満ちていて、 まさに今村ワールド全開です。 その泥臭さ、暑苦しさの上に、南国の孤島の不思議な性的因習の世界が えんえん3時間にわたって繰り広げられるのですから 度数の高い南国の地酒プラス、やたら濃くてくどい味付の わけのわからない獣の肉を、これまたわけのわからない果実の汁でぐっつぐつに煮込んだようなものを、 炎天下で次から次にふるまわれているような気分でした。 (正直、モイラは沖縄の料理って、あまり口に合いません。) それでも、そんなくどくて悪酔いするような酒や料理を 拒む力をも失わせてしまうほどのすごいパワーが、この作品には感じられました。 「こんなしつこい料理、もういらないよ」 「こんな強い酒、これ以上飲むと倒れるよ」と思うんだけど、 それでも食べずにはいられない、飲まずにはいられない‥‥そんな映画でした。 人間の本能たる「生」と「性」を描いたら、天下一品の今村監督作品の中でも、 もっともパワフルな一作ではないかと思います。 映画初出演の沖山秀子が、島の娘を体当たりで演じています。 ◎【ポスター】ええじゃないか今村昌平【約B2サイズ】 ◇新品DVD◇ 【CanadaFesta2010】 05P24feb10今村昌平 DVD Collection 盗まれた欲情+西銀座駅前 【中古VHS】赤い殺意【中古】[☆2] [1967年ATG=日活]人間蒸発●監督:今村昌平//露口茂/早川佳江 (中古ビデオ/VHS) 【中古】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 1, 2010 09:56:23 PM
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