カテゴリ:愛すべき(?)トンデモ映画
キワモノすぎるほどキワモノ的なタイトル、
キワモノの匂いがプンプン漂うポスターや看板、チラシ。 それが大蔵新東宝エログロ路線映画のウリでしたが、 この「女吸血鬼」なんざ、まさにその典型! 女吸血鬼(DVD) ◆20%OFF! まずこれ、「看板に偽りあり」ですよ。 だって、女の吸血鬼なんか一人も出てこないもん! 唯一登場する吸血鬼を演じるのは、新東宝のスター・天知茂。 この吸血鬼、天草四郎の遺児・勝姫に仕える小姓で、 死んだ勝姫の血を吸ったことで、永遠の命を得た(言い換えれば死ぬに死ねなくなった)のだが、 吸血鬼というよりは、まるで狼男。 満月を見ると苦しみ出し、吸血鬼に変身するんだから。 おまけにこの吸血鬼、異形の小人、スキンヘッドの大男、不気味な老婆という 3人の下僕を使い、悪事を働くのだから、超マンガチック。 狼男、ドラキュラ、江戸川乱歩作品を下手に貼りあわせたような なんともマヌケでチープな出来です。 三原葉子は相変わらずボリュームのある肉体をさらしていて、それなりに美しいですが、 その娘役の池内淳子は、なんだか妙におばさん臭かったです。 さんざん悪口言ったけど、モイラ、この映画、嫌いになれないんですよ。 それは‥‥天知茂の吸血鬼が、ビジュアル的にはなかなか鬼気迫り、美しいからです。 監督は「地獄」、「東海道四谷怪談」の中川信夫。 まったりしたい夜にオススメの一作です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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